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サクラ散る

桜の開花はニュースになりますが、落花はニュースになりません。自宅近くの道路わきに咲く桜もそろそろお終いです。

桜で花見を言えば、うすいピンク色のソメイヨシノ(染井吉野)を思い浮かべますが、近所の桜並木は白い桜がメインです。理由はよくわかりませんが、8割くらいの桜の木が白い桜で、1割が薄ピンクの桜、最後の1割が濃いピンクの八重桜です。

この白い桜は、たぶん大島桜です。大島桜は地味ですが、桜餅に使われているのはこの大島桜の葉っぱです。大島桜は花と葉がほぼ同時に出てくるので、花が散った今は緑が目立ちます。このような緑の葉の桜を”葉桜”と言ったりします。

桜には実に多くの品種がありますが、大きく分ければ山桜と里桜に分けられます。山桜は、人里から離れた場所に自生している桜で、大島桜のように白い花びらが特徴です。それに対してソメイヨシノに代表される里桜は、薄いピンクの花びらが特徴です。

ソメイヨシノは実をつけませんが、大島桜は小さな赤い実をつけます。この実は、サクランボのように大きくなることはありません。あと1カ月もすれば赤い実が熟して落ち、歩道に赤黒いシミを付けます。

小学生の低学年まで住んでいた借家には、小さな庭に梅や杏子の木がありました。珍しいことにサクランボの木もありました。この木は小さな木でしたが、毎年サクランボが収穫できました。といっても、10~20粒程度でしたが・・・。このサクランボは、ボールに入れた薄い塩水で洗って食べました。懐かしい思い出です。

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