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えびの調査日記#2 本格調査1日目

今日から本格的な調査に入ります。今日の目標は3つの観測点で測定することです。今日は、調査の視察のためにえびのに来ている(独)エネルギー・鉱物資源機構の方たちと、朝九時にJRえびの駅で待ち合わせしました。

現場に入ると食事ができる店が近くにないので、コンビニでおにぎりやお茶などの昼食を調達して、最初に測定するNo.1 の測点に向かいました。調査の準備は順調で、1時間程度で測定準備ができたました。現地の調査エリアの制約もあり、磁場センサは北から東へ20度方向を変えました。調査準備は順調でしたが、それからが大変でした。

1週間程度の長期測定の開始の前に、まずはきちんと測定ができているかを確かめるため、短い実験を行います。しかし、磁場センサの応答が芳しくありませんでした。2つの磁場センサはうまく動いているようなのですが、1つの磁場センサの測定値がほとんど変化しません。色々な手順で試しても、結果は変わりません。仕方ないので予備の測定機と磁場センサに交換して実験することになりました。様々な方法を試しましたが、磁場センサの不調は修正できなかったので、ひとまず連続測定して次の測定点に移動することにしました。

すでに時間は午後1時半になっています。あわただしく遅い昼食を済ませ、次の測点No.6に向かいました。ここでの準備作業も順調で、テスト測定に入りました。祈るような気持ちで、測定結果を見ましたが、ここでの測定には問題がありませんでした。磁場は3成分とも感度よく測定できているようでした。このあと、長期連続測定の設定をして、連続測定モードに入りました。なお、九大の測定は磁北を基準にしましたが、比較実験をしているチームでは、磁北から10度ほど角度を変えたようです。

1測点目が不調だったので心配しましたが、2測点目では通常通りの測定ができたので、少し安心しました。この時点で午後3時半でした。無理すれば3測点目の準備もできそうでしたが、今日は初日ということもあり、この後ホテルに帰ることにしました。

フィールド調査では、良いことも悪いことも色々なことが起きます。これがフィールド調査です。フィールド調査では、現場での対応力が求められます。トラブルのリカバリーができるようになると、一人前です。

しかし、明日くらいはトラブルは勘弁してほしいです。

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