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石獅子の物理探査!?

今まで色々なものを探査してきましたが、石獅子いしじしの探査の話は初めて聞きました。今日、突然電話がかかってきました。電話の主は女性で、テレビ番組関係の人でした。「少しだけお時間よろしいでしょうか?」と言うので、話を聞きました。その内容は次のようなものでした。

沖縄に”いしじし”というのがあって、地上には頭だけが出てるそうです。どうやら、頭の下の胴体が地下に埋まってそうだが、それを調べる方法があるでしょうか?、という相談でした。電話なので、”いしじし”と聞いて”石獅子”をすぐには想像できませんでした。

石獅子は、沖縄のシーサーの原型(ルーツ)と考えられている”石を削って作った獅子像”です。沖縄には、県の南部を中心に140体が現存しているそうです。とくに、八重瀬町富盛には、火伏せの目的で作られた石獅子があり、これが1689年に作られた最古の石獅子と言われています。通常は、村落獅子といって、火難・厄除けのために、村の境界に鬼門の方向に向けて設置されています。

この石獅子の石は、沖縄独特の琉球石灰岩で作られており、凸凹したザラザラの質感が特徴的です。本土の狛犬にも似ていますが、狛犬は一対(二体)ですが、石獅子はタイトル画のように一体が基本です。これらの情報は、電話が終わった後に慌てて調べました。

電話では、「石獅子の地中部分を可視化することはできますか?」と聞くので、「できますよ」と答えておきました。また、「そのようなことができる会社はありますか?」と聞かれたので、「”物理探査”をキーワードにして検索してみて下さい」とアドバイスしました。

沖縄行きの旅費や実費などが頂けて、テレビ番組に出してもらえるのなら、物理探査の宣伝にもなるし、仕事を引き受けても良いのになぁ、という考えが一瞬頭を過りましたが・・・。不純な動機はダメですね。

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