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今日は『大仏の日』らしい

記事を書くネタに困った時には、「今日は何の日だろう?」とまずはググってみます。1年間は365日ですが、何にもない日は皆無で、どの日にも何らかの記念日が割り振られていたり、歴史的な大きな出来事が起こったりしています。

天平勝宝4年(西暦752年)の4月9日、奈良・東大寺で大仏開眼供養が行われました。それを記念して、今日は『大仏の日』となっています。大仏開眼供養は、新しくできた大仏に目を入れて魂を迎え入れる供養の法会で、当時の聖武上皇・孝謙天皇の臨席のもとで、東大寺で盛大に行なわれました。この時の参列者は1万数千人に及んだということです。

このイベントを仕切る開眼導師には、インド出身の仏教僧・菩提僊那(ボーディセーナ)が担当しました。奈良の大仏とインド僧は、ちょっとミスマッチな気がしますが、鎮護国家のためのビッグイベントだったのでしょう。

一般的には”奈良の大仏”や”奈良の大仏さん”と呼ばれていますが、正式名称は東大寺廬舎那仏るしゃなぶつと言います。大仏さんは、何度も火事に見舞われているため、現存する大部分が再建であり、当初に制作された部分で現在まで残るのは台座の一部です。しかし、大仏さんは「銅造盧舎那仏坐像」として国宝に指定されています。

廬舎那仏(毘盧舎那仏/舎那仏)は、華厳経の中心的な仏様で、密教では教主の仏である大日如来と同一視されています。つまり、大仏さんはエライ仏様なのです。東大寺に最初に行ったのは、中学校の修学旅行でした。その後も何度か東大寺に行き、大仏さんを眺めていますが、毎回その大きさに驚かされます。今でも驚くくらいですから、建立当時はそれこそ驚愕したのではないでしょうか。

こんな駄洒落がありました。「大仏については、だいぶつうです!」。残念ながら、私は通ではありません。

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