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私家版英文法#5 B動詞の使い方(2)~完了形

 英語・日本語混在の変なジョークに、こんなものがあります。「Are you snake? Yes, I have(ハブ)」。今回は、B動詞の別のグループであるhave系の動詞の使い方です。

 現在完了形は、その字面から過去形と混同されがちですが、あくまでも現在の話です。現在完了形はよく、1)完了・結果、2)経験、3)継続の3種類に分類されますが、その本質が「状態の合致」と考えれば、全て説明できます。もう少し言葉を補えば、現在完了形は、”過去に終わった状態を現在の時点で持っている”、ことを表わす文章です。

         肯定文                       疑問文                       否定文
    He has eaten lunch.    Has he eaten lunch?    He has not eaten lunch. 

 最初の例文の意味は、文脈にも寄りますが「彼はもうお昼を食べている」です。この例文を細かく分割して解釈すれば、彼は”お昼を食べた”状態を、現時点で持っている、つまり”状態が合致”していることになります。これらの文章では、eaten以下が形容詞節を構成しています。have(has)をC動詞として使う場合は、その後には名詞節が続きますが、現在完了形で使う場合は、C動詞の過去分詞を使った形容詞節が来ます。

   肯定文                       疑問文                       否定文
    He has eaten lunch.    Has he eaten lunch?    He has not eaten lunch. 
    He is honest.               Is he honest?                He is not honest.

 現在完了形の例文を、いわゆるbe動詞の例文と比較すると、2つの文章構造がよく似ていることがわかります。B動詞の根本は”合致(一致)”で、He is Tom. では”彼”と”トム”が、完全に一致しています。また、He is honest. では、彼の一部である性質が合致しています。最後に、He has eaten lunch. のような現在完了形では、”彼”が”お昼を食べた状態”を持っている、つまり状態が合致しています。have系動詞をB動詞に含めたのは、その根本に”合致”という共通因子があるからです。

 過去完了形については詳しく説明しませんが、”ある状態を過去の時点で持っていた”と考えれば、現在完了形の場合と同じように解釈できます。


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