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コロナは伝統の継承にも影響を与えています。

新型コロナウイルスによる感染症は、健康を脅かすだけではなく、ウイルスの蔓延が数年間にわたったことで、社会活動にまで影響を与えています。身近なところでは、研究室の行事にも関係しています。

年度の初めに新4年生が研究室に配属されると、例年なら歓迎会を開いていましたが、ここ数年は開催していません。また、年末には忘年会を開催していましたが、やはりここ数年は開催していません。卒業生を送る送別会は、昨年度末(今年の3月)から数年ぶりに再開しました。

これはどこかで聞いた話ですが、幼稚園などで行われていたバザーが開催できなくなったそうです。その理由は、コロナで3年ほど開催を見送っていたため、バザーのノウハウを知る保護者がいなくなったためでした。バザーは伝統行事ではありませんが、たった3年でノウハウが失われ、開催ができなくなってしまいます。

深刻なのは、古くから続いてきた伝統行事の継承です。今年は、各地のお祭りで負傷者や死亡者がでる事故が相次ぎました。これは、これまで毎年開催されていた祭りの段取りが、数年間の休止期間を経たために、うまく伝わらなかったためだと考えられます。福岡の有名なお祭りである『博多祇園山笠』でも、今年は死者が出る事故がありました。

これまでのように毎年実施されていれば、防げた事故かもしれません。新型コロナウイルスは、人間の体だけでなく、伝統・文化にも後遺症を残しました。


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