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地球がザワついています。

 本日の真夜中、「地震です。地震です」というスマホからのケタタマしい音に起こされました。2022年1月22日の1時8分ごろ、宮崎県・日向灘でM6.4の地震が起きました。震源が比較的陸地に近い場所だったので、宮崎県の各地で最大震度5強が観測されました。福岡でも、強い揺れが長期間続きました。私は多少寝ぼけていましたが、2度に分けて大きく揺れたことははっきりわかりました。最初の振動がP波によるもので、その後の揺れはS波とそれに続く表面波だと思います。

 不安を煽るわけではありませんが、日本周辺は地震の活動期に入ったと言われています。私は地震の研究者ではないので、詳しいことは分かりませんが、頻発する地震のことを考えると、そうなのかもしれません。九州に限っても、福岡西方沖地震、熊本地震がありましたし、今朝の日向灘の地震です。直接地震とは直接関係ありませんが、阿蘇や桜島、諏訪之瀬島での火山噴火も相次いで起こっています。

 今回の地震はプレート境界型の地震のようです。宮崎県の日向灘から四国沖の南海トラフには、南から移動してきているフィリピン海プレートが、ユーラシアプレートにぶつかっている場所です。このようなプレート境界には、”地震の巣”と呼ばれる地震が頻発する領域があります。

 日本周辺には、ユーラシアプレート、太平洋プレート、北米プレート、フィリピン海プレートと4つのプレートがせめぎ合っています。そのため、地震が比較的少ない場所はあるかもしれませんが、地震が起こらない場所はまずありません。

 人間にとっては、地震や火山噴火は生存を脅かす大問題ですが、地球にとっては長い歴史の中のほんの小さなイベントの1つでしかありません。例えて言うなら、人間の一生におけるニキビや吹き出物程度なのです。

 寺田寅彦の著書『地震雑感』には「天災は忘れた頃にやって来る」という有名な一節がありますが、日本に住んでいる限り地震のことを忘れてはいけないのです。


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