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言いまつがい 爪痕と傷痕

タイトル画は”ヒグマの爪痕つめあと”ですが、辞書では爪痕は以下のよう説明されています。

(1)物についている爪のかた。
(2)爪でかいた傷のあと。
(3)比喩的に、台風やなだれ、また、大きな事件などが残した無残な被害や影響などをたとえていう。

この意味からすると、『爪痕を残す』にはマイナスの意味しかありません。しかし近年、『爪痕を残す』という言い方で、本来の意味とは反対の『成果をあげる』『印象づける』『一矢を報いる』などの意味で使われています。

先週末の出張からの帰宅後、夕食時に出張でのプレゼンの話になり、「プレゼンで傷痕きずあとが残せたかなぁ」と私が言うと、家族全員から「爪痕でしょ!」とツッコまれました。私は”ツメアト”と言ったつもりでしたが、”キズアト”と言い間違えたようです。もうボケてきた?。定年後がちょっと不安です。

冷静に考えると、爪痕は”原因”で、傷痕は”結果”です。でも、意味は似てますよね。

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