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モニタリングは重要です。

モニタリングとは、自然の変化を定量的に記録していくことです。継続的に定期的かつ適切なモニタリング調査が行われ、その科学的なデータが蓄積されていくと、小さな変化も見えてきます。環境分野では、大気質や水質等の環境要素に影響を及ぼしていないかどうか、定期的な調査あるいは自動観測器を用いた調査により監視することをモニタリングと呼びます。

最近あまりテレビを見ないのですが、NHKの番組に『ドキュメント72時間』という番組があります。これは、ある場所にカメラを据えて、そこでの人間模様を観察するドキュメンタリー番組です。また民放にも、人間をモニタリングするバラエティー番組があるみたいです。

一つの現象を定点で観測することには意味があります。私は毎朝ほぼ定時に大学に出勤するのですが、建物に入る時の太陽の位置が季節ごとに変化するのがよくわかります。夏場は既に太陽が昇っていますが、冬場は太陽がまだ登っていない場合もあります。建物と太陽の関係も、ビミョーに変化します。

物理探査の分野でも、モニタリングは流行っています。物理探査が始まった当初は、地下資源などの”動かないもの”が対象でしたが、最近では時間とともに変化する地下の状態も研究対象になっています。九大の我々の研究室も、かなり以前から、石油・天然ガスや地熱流体などの地下の資源流体のモニタリングに興味を持ち、地下流体の可視化にチャレンジしてきました。時代がやっと我々に追い付いてきました。

これまでの成果は、流電電位法⇒流体流動電位法⇒流体流動電磁法へと受け継がれています。

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