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ミリしら物理探査#7 『ナノテスラ』

 テスラ(T) は、MKS単位系の磁束密度の単位です。このテスラは、磁気探査や電磁探査の磁場の単位で使われますが、1Tはかなり大きな磁束密度なので、通常はTの百万分の一の単位μT(マイクロテスラ)や、さらに千分の一にしたnT(ナノテスラ)が使われます。このテスラという単位は、アメリカで活躍したセルビア人の発明家であるニコラ・テスラ(Nikola Tesla)に由来しています。

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 テスラは、LIFE誌の1999年の「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に選出されたり、彼が遺した資料類がユネスコ記憶遺産へ登録されたりしています。テスラの祖国での人気は根強く、科学技術の発展に著しく貢献したとして100ディナール通貨にテスラの肖像が使用された他、同国最大の火力発電所も彼の名を取りニコラ・テスラ発電所とされています。また、首都ベオグラードにある空港も、テスラの名にちなんでベオグラード・ニコラ・テスラ空港と命名されています。

 また、イーロン・マスクが始めた米国の電気自動車メーカーのTESLAの社名もニコラ・テスラへの賞賛を込めて名付けられました。

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