見出し画像

”写真フィルム”って死語? ネガとポジ

私が子供の頃は、写真と言えばカメラを使ってフィルムに記録するものでした。そのフィルムも、小学生になる前までは、まだまだ白黒(モノクローム)フィルムが主流の時代でした。小学生の頃になると、カラーフィルムが当たり前になって、高校生の頃になると白黒フィルムは一部の写真マニアしか使わない特別なフィルムになっていました。

大学生の頃に、デジタルカメラが出現し、フィルムの旗色が一気に悪くなりました。現在の主流は、画像データを不揮発メモリに記憶するデジタルカメラが主流です。このデジカメも、出始めの頃は専用機でしたが、どんどん小型化されて、今ではスマホやケータイに必ず付属しています。その性能も、一昔前のデジカメ専用機を大きく凌駕しています。

今回は、昔を懐かしんでアナログな話をしたいと思います。若い人は写真フィルムの存在すら知らない人も多いでしょう。昔は、プラスチック製フィルムの上に、光によって化学変化する薬品が塗布された”写真フィルム”が写真の主流でした。フィルムには、ネガフィルムとポジフィルムの二種類がありました。

カメラに装着するのは、一般的にはネガフィルムです。このネガフィルムを使って被写体を撮影します。撮影が終わったネガフィルムは、現像されて最終的なネガフィルムの出来上がりです。要するにネガフィルムは、現像した際に”色が反転して映るフィルム”のことをいいます。

紙に印刷(印画)された写真は、このネガフィルムを使って作られます。このネガフィルムが、版画で例えると版木になります。ネガフィルムがあれば、同じ写真が何枚でも印画できます。しかし、現像されたネガフィルムをそのまま見ても、元の画像は想像できません。

もう一つのポジフィルムとは、現像した際に「色・明るさがそのまま映し出されるフィルム」のことです。このフィルムの最大のメリットは、フィルムの状態で被写体がはっきりとわかるため、調整せずに現像した写真をそのまま飾ることができます。

ネガフィルムのネガはnagativeのnega(ネガ;否定/反対)です。また、ポジフィルムのポジはpositiveのposi(ポジ;肯定/明確)です。否定の語幹negを含んだ英単語は、neglect(無視する)やnegotiation(”否定されないように”交渉する)などがあります。肯定の語幹posiを含んだ英単語には、deposit(堆積する)やproposition(提案)などがあります。

フィルムにネガとポジがありましたが、電池にもネガとポジがあります。電池の正極は英語でpositive electrodeといい、反対に負極はnegative electrodeといいます。 少しは役に立ちました?。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?