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ビッグイベント『試問』が終わりました。

 理系の卒業論文や修士論文を経験したことがない人にとっては、ピンと来ないかもしれませんが、論文を提出するだけでは卒業/修了できません。論文提出の後には、”試問”と呼ばれる最終関門が控えています。試問とは、簡単に言えば”研究に関するプレゼンをして評価してもらう”ことです。いわば、”プレゼンの試験”です。なぜか、試問を諮問と間違える学生が多いのですが、全く意味が違います。諮問を言うのは、(法令上定められた事項についての)意見を尋ね求めることです。字の意味を考えれば、分かることなのですが・・・。

 試問では自分の研究をまとめたプレゼンをするのですが、プレゼンの後には、研究に関する質疑応答があります。プレゼンも大事ですが、この質問にうまく答えられるかどうかが評価の分れ目となります。

 私が所属している学科/専攻でも、3日間の長きにわたる試問が行なわれました。修士二年生は質疑応答を含めて20分、四年生は15分が持ち時間です。試問のスタイルは、学科や専攻でマチマチですが、私が所属している学科/専攻では、全ての先生が生徒全員(約80名)の研究発表を聞いて評価します。なので、すべて終えるのに3日間もかかってしまいます。生徒は自分の発表だけですが、聞く方の先生は80名ですから、ヘトヘトになります。

 私が担当している四年生や修士二年生も、何とか試問を終えることができました。生徒たちも一息ついているでしょうが、私も少しだけ肩の荷が降りました。全員合格していれば良いのですが・・・。

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