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バークレーの思い出#15 アメリカの料理

 今回はアメリカ滞在時の料理についてです。この記事は、あくまで個人の感想で、”独断と偏見が多め”の記事になっています。それから、これは20年以上の前のアメリカ(カリフォルニア州)限定のお話です。今は改善されていることを期待しています。

 最初から辛辣な感想を書きますが、とにかくアメリカの料理は不味いです。このアメリカ料理には、和食・中華・イタリアン・フレンチなどのレストランは除きます。ここでのアメリカ料理は、カフェやその他のレストランでの料理です。アメリカ料理の味のカテゴリーは二種類しかありません。要するに、「不味い」か「不味くない」かです。残念ながら「美味しい」のカテゴリーは、私の中にはありませんでした。

 アメリカが牛肉が安いですし、カリフォルニア州は野菜や果物が豊富で、食材は日本と遜色ありません。むしろ(普段用の)果物については、日本より充実しているような印象さえありました。しかし、素材が良いのに、料理になるとサッパリです。素材の味を打ち消すような、”変な味付け”が多い気がしました。

 特に、サラダのドレッシングは最悪です。UCバークレーに通い始めて間もない頃、学内のレストランで食事する機会がありました。どれも味が想像できなくて、見た目が美味しそうではありませんでしたが、無難そうなものを選びました。記憶が薄れていますが、チキンの料理とサラダを選択したと思います。チキンはかけられたソースをうまく除けば何とか食べられましたが、サラダのドレッシングが強烈な味でした。強烈な酸味と甘みが混ざった、これまでに食べたことのない味でした。元々、酸っぱいのが苦手なのでこのドレッシングには閉口しました。

 美味しいと評判のカフェ&サンドイッチ屋さんにも行ったことがありますが、パンはパサパサで、中に挟んであるローストビーフやチキンも大味です。評判と違って、全く美味しくありませんでした。しかし、人間の慣れとは恐ろしいもので、長く住んでいるうちに、これらの不味い料理も普通に食べられるようになってきました。

 誤解の無いように書きますが、それなりのお金を出せば美味しいものは結構あります。しかし、”リーズナブルな値段で美味しい”ものが少ないのです。そんな理由も含めて、アメリカでは”ジャンクな食べ物”が市民権を得ているのかもしれません。

 日本だけの生活しか知らないと気付きませんが、幸運なことに、日本には”リーズナブルな値段で美味しい”ものが溢れています。

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