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良い人オーラ 前世は道先案内人!?

 若い時は、道に迷った人から良く道を聞かれました。私の風貌が親切そうに見えるのか、それとも声をかけやすそうなのか、理由はよくわかりませんが、本当によく道を聞かれました。前世は”道先案内人”だったのかもしれません。私はどちらかというと、あまり人にお節介を焼くのが好きではないので、道に迷っていそうな人に気付いても、積極的に声をかけることはしませんでした。それなのに、何故だか道を聞かれます。ひょっとすると、”良い人オーラ”が出ていたのかもしれません。

 自分の生活圏で道を聞かれれば、きちんと教えますが、旅先で道を聞かれることもしょっちゅうでした。ずいぶん前ですが、学会で京都に行った時に、一目で外国人旅行者とわかる人から、英語で道を聞かれました。どうやら、博物館に行きたいようでしたが、私も旅行者でしたから、目的の博物館への道案内は出来ませんでした。

 旧・箱崎キャンパス内でも、工学部エリアは広いので、よく道を聞かれました。いつもは「○○学科はどこですか?」や「△△号館はどちらですか?」などと聞かれるのですが、「工学部はどこでしょうか?」と聞かれたことがありました。私は仕方なく、「この周り全部が工学部ですよ」と教えると「あぁそうですか、ありがとうございました」と言って、その場所から離れていきました。あの人はあれから一体どこに行ったんだろう、と今でも時々思い出します。

 新婚旅行でイタリアのローマに行った時、現地のガイドさんから「ローマの人はとても親切だ。道を聞けば、その場所を自分が知らなくても、別の人に道を聞いてでも、そこへ連れて行ってくれる」と教えてくれました。地下鉄に乗ろうとして、目的地への乗り場がよくわからなかったので、近くにいた青年に声をかけました。その青年はイタリア人らしく、道順を教えるのではなく、わざわざ乗り場まで連れて行ってくれました。ガイドさんの言ったことは本当で、たまたまかもしれませんがイタリア人青年は親切でした。

 最近は、通勤の行き帰りが車となり、あまり外出もしないので、道を聞かれることがめっきり少なくなりました。ひょっとすると、”良い人オーラ”が消えて、人相が悪くなってきたのかもしれません。

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