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雑記コラム

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物理探査に関係が薄い雑多なコラムをまとめました。
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2024年2月の記事一覧

地球の自転と公転 きょうは2月29日

今日は4年に一回しか来ない、閏年の閏日(2月29日)です。子供の頃は、どうしてこんなヘンテコな閏年なんてものがあるんだと不思議に思っていましたが、その理屈がわかると納得できました。 地球は太陽系の惑星ですから、太陽を中心とした楕円軌道上を公転しています。公転のことは、英語でレボリューション(revolution)と言います。また地球は、公転しながらコマのように自転(rotation)しています。太陽を一周するサイクルが一年で、それを地球の自転周期(1日)を基準で考えると、3

経済的に取り出せないと”資源”ではない

”有用な”地下資源の条件は、①大量にある、②濃集している、③経済的に取り出せる、という3つの条件を満たさなければなりません。例えば石油は、存在する場所は限られていますが大量にあります。また、石油は石油貯留層というところに貯まって(濃集して)います。さらには、数十億円/数百億円の掘削費用をかけても、石油の価値は高いので、経済的にペイします。 しかし、前述の①②の条件がクリアできても、③の条件がクリアできないものも数多く存在します。地球の内部には、核(コア)と呼ばれる部分があり

オッカムのカミソリと”KISS”

オッカムの剃刀とは、「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とする指針のことです。これは、14世紀の哲学者・神学者である”オッカムのウイリアム(William of Ockham)”が多用したことで有名になりました。 ところで、”オッカムのカミソリ”については結構前から知っていましたが、当然オッカムさんという名前の人かと思っていました。もちろん、名前の一部ではあるのですが、オッカムが厳密には地名です。レオナル・ド・ダビンチが”ダビンチ村のレオナルド

「大事なことなので2回言いました」

『大事なことなので2回言いました』は、伝えたい大事なことを強調するために反復したときに使われる決め台詞?です。ただし、多用すると”しつこい/くどい”と思われます。さらに強調したいことがある時には『大事なことなので一回しか言いませんよ』と注目度を高める表現もあります。 そんなに奇をてらった表現ではないので、昔からあったのだろうと思っていたら、元ネタがありました。元ネタは小林製薬の入れ歯洗浄剤『タフデント』のCMに出演したみのもんたさんの台詞「大事なことなので二度言いましたよ」

人生、何があるかわからない。

今日は国公立大学の二次試験、前期日程の一日目の試験日でした。私も45年前に二次試験を受けました。当時は前期と後期という区別はなくて、たった1回の一発勝負でした。 私は国立大学1校しか受験していなくて、背水の陣でした。当時の九大工学部の試験科目は、英語、数学と理科(物理または化学の選択)でした。私は当時、化学の方が好きだし得意だったので、化学で受験しました。しかし、その年の化学は結構難しかったので、テンパってしまい、普段の力が発揮できませんでした。もちろん、これは実力不足の言

シリコンアイランド今昔

かつて九州はシリコンアイランドと呼ばれていました。およそ40年前の話です。シリコンアイランドは和製英語で、”シリコンで出来た”コンピュータの部品(集積回路)をつくる工場がたくさんある島(アイランド)」という意味です。九州は、かつて世界のコンピュータ部品の1割ほどを製造する地域でした。その当時は、「九州だけでも日本から独立できるんじゃないの?」と言われるくらい、半導体産業で儲かっていました。 ただし、その当時作っていた集積回路(IC)の大部分はパソコンのメモリでした。パソコン

5000回超のスキに感謝

少し前に”スキ数が5000を超えた”という通知が来ました。こんなニッチでショボいブログでも見てくれる人がいて、スキをクリックして頂けることに感謝しています。これはとても嬉しいことで、記事を書き続けるモチベーションにもなります。 ”5000超”と書いていますが、これはno+eブロガーさん達からのスキ数なので、ブロガーさん以外のスキを含めるとトータルでは7000を超えています。”好き”と言うのは不思議な感情です。改めて「好きって何?」と聞かれると、返答に困ります。辞書で”好き”

試問でヘロヘロ

今週の月曜日から今日までの3日間、通称”試問”と呼ばれる”卒業研究の口頭試問”があります。この試問では、修論/卒論の研究内容を制限時間内で発表します。”恐ろしい(?)教員たち”の前での研究発表ですから、試問を受ける学生たちは緊張します。 発表自体は何度も練習しているので、何とかこなせても、その後の質疑応答で多くの人は苦労します。緊張して先生たちの質問が理解できないことが多く、トンチンカンは答えが返ってくることも少なくありません。そんな緊張感に溢れた今年度の試問も、やっと終わ

フォロバ ゼロパーセント

フォロワーさんを大事にするのは、ブロガーの基本ですが、私にはその基本が出来ていません。このブログは営利目的では無くヒマツブシなので、積極的にフォロワーさんを集めることはしていません。それでも酔狂な人はいるみたいで、フォロワーが少しづつ増えています。フォロワーさん、ありがとうございます。ただし、人に言えるようなフォロワー数ではありませんが・・・。 ブログを書くようになって1か月くらい経った頃、”フォロバ”という謎の言葉を知りました。フォロバというのはフォローバック( foll

大は小を兼ねない

昔、森永・エールチョコレートのCMで、「大きいことは良いことだ~♪」というのがありました。「大は小を兼ねる」と言う諺もあります。これは、”大きい物であれば、小さい物の用途にも用いられる”と言う意味です。ちょっとニュアンスは違いますが、英語では”Too big is better than too small.”と言うそうです。 しかし本当にそうでしょうか?。諺には大抵反対の意味の諺があります。例えば、”過ぎたるは及ばざるが如し”です。私にも実体験があります。 今、職場で使

お散歩中のミニブタを見ました。

薄い頭髪でも2カ月もすると髪の毛が伸びて、耳周りが鬱陶しくなるので、久しぶりに散髪に行きました。最近はもっぱら安い値段でカットできる格安カットハウスがお気に入りです。通い始めた頃は、就学前の幼児や小学生、私のような年配のおジイさんが多かったのですが、最近は若者やおバアさんもチョクチョク見かけるようになりました。 今日は2月とは思えないほどの陽気で、ポカポカです。散髪のついでに、お昼のお弁当やお惣菜を仕入れ、散歩がてら帰路を急いでいると、ペットを連れた家族連れとすれ違いました

力と応力の違い 悪い人に騙されないために

私が小学生の頃に、「象がふんでもこわれない」というCMで、『サンスターアーム筆入』が発売されました。CMでは、象が筆入れを踏む映像が流れましたが、本当に壊れないのでしょうか?。 物理学でいう”力”は、質量に加速度を掛けた物理量です。また、単位面積当たりにかかる力のことを”応力(圧力)”と言います。象が踏んでも壊れないカラクリは、この応力にあります。たぶん、アーム筆入れは大きな応力に耐えられる材質で構成されているのでしょう。ですから、象が優しく”筆入れの面全体に足を置けば”壊

治具とjig

”治具”と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか?。治具は、「木工や金工において、穴開けなどの切削加工をするときに工作物を固定したり、穴開けの位置を指示したりする器具の総称」です。治具は、ドライバーやニッパーのように形が決まった工具ではなく、様々な形状のものが存在します。 この”治具”は漢字で書かれるので古くからあった言葉のような印象を受けますが、じつは英語の”jig(ジグ)”が由来です。ホームランのような和製英語は結構ありますが、治具は少し珍しい英製和語?です。日本語には、

群れが活躍する”群知能”

群知能(SI; Swarm Intelligence)とは、自然界における生物の群れのふるまいを模した人工知能のことです。アリや魚などの群れにはリーダーはいませんが、この群れを構成する各個体は、単純な行動規則をもちながら、周囲の個体や環境に応じて行動します。そうすることで、自己組織化された高度なふるまいを行ないます。このような”群全体としての振る舞い”は、自動運転などの人工知能に応用する研究などが進められています。 砂糖に群がるアリを見たら、気持ち悪いと思う人は少なくないで