究極の幕末オープンワールド!『Rise of the Ronin』【レビュー】
昨日、『Rise of the Ronin』をクリアしました。
マップ上の目に見えたサブクエ、収集物をすべて回収し
プレイ時間は70時間と、壮大で濃密な体験が出来ました。
『仁王』、『Wo Long: Fallen Dynasty』と
Team NINJA開発のアクションゲームを遊んできましたが、
ここに来て究極系が来たなという印象でしたので、
今回レビューしていこうと思います。
【概要】『Rise of the Ronin』について
開発:Team NINJA
販売:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
ジャンル:オープンワールド、アクションRPG
発売日:2024年3月22日(月)
プラットフォーム:PlayStation 5
価格:8,980円 (PlayStation Store内の税込価格)
時代は江戸末期、舞台は黒船来航後の戦乱の日本。
プレイヤーは名もなき浪人になり、
横浜、江戸、京都を駆け抜けるオープンワールドアクション。
坂本龍馬や新選組など歴史上の偉人たち総出演、ともに物語を紡ぐ。
【公式トレーラー / 公式サイト】
【良い点】
①:描き込まれた幕末の日本
幕末時代の横浜、江戸、京都の名所が丁寧に作り込まれており、
疑似的な観光を味わう贅沢な体験が出来ました。
また映写機を用いて名所を撮影するサブクエストも用意されていたり、
フォトモードが充実している点も良かったですね。
②:運命を変えられるかもしれない没入体験
実在の歴史を題材にしたゲームですから、
登場人物が辿る結末は事前に把握していることではありますが、
そこに名もなき浪人のプレイヤーが加担することにより、
正史とは異なる運命を紡げるのではないかと思わせてくれました。
実際に運命を変えられるかどうか、
ぜひご自身で手に取って体験していただきたいですね。
私は何より「運命を変えられるかもしれない!」
と思わせてくれることが最も大切だと思っております。結果は二の次。
そう思わせてくれる為には没入感をプレイヤーに与える必要があり、
『Rise of the Ronin』はその課題をしっかりとクリアしていました。
その要因として美麗なグラフィックによる作り込まれた世界に加えて、
歴史上の偉人たちを豪華声優陣が演じてくれたことが大きいでしょう。
本気で「こいつと共に歩みたい!」「こいつだけは許せない!」と
1回のプレイを通して何度感じたことか。
③:手触り良きバトルシステム
『Rise of the Ronin』ならではの戦闘の魅力の1つとして、
多彩な武器に加えて、武器ごとに異なる流派が存在しております。
流派は構え方や技が変化するだけでなく、
有利不利が変化する為、相手に応じて切り替えるのが重要。
また新たな流派は偉人たちと絆を深めたり、稽古をすることにより、
取得、強化する為、ゲーム性と紐づいてる点もGOODだな。
『SEKIRO』のように弾き(パリィ)が出来、強い動作ではあるのですが、
回復や遠隔武器が充実している為、難しいという印象はなく、
ゲームに適した素晴らしい難易度調整だと感じました。
物語の先の展開が気になったり、そもそもボリューミーなゲームなので、
ごり押しで押し通れるくらいが丁度良かったのかも知れませんね。
(難易度ノーマルでのプレイ時の感想)
【惜しい点】
探索の部分おいてマップ上のアイコンをひたすら消化するという、
前時代的なオープンワールド感は否めませんでした。
『ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド』のような
サバイバル要素を求めている人には合わないかもしれません。
また流鏑馬や猫探しなどミニゲーム的な要素は多少用意されていますが、
基本的にはストーリーからのバトルという流れの連続であり、
歴史や物語に関心がないとやや物足りなさを覚えてしまうかも。。
どんな人にオススメ?
幕末中心に日本史が好きな人
『Ghost of Tsushima』にハマった人
UBI系のオープンワールドが好きな人
ゲームをクリアした感想
実を言うと最初の数時間、私の中では評価は高くなかったんですよね…
名もなき浪人の掟に感情移入が出来なかったし、
私自身が日本史に詳しくないってのもあったし。
でも物語に進めるにつれ、魅力的な人物がどんどん登場し、
いろいろな思惑が錯綜するにつれ世界に引き込まれていき、
やっぱ日本史おもしれぇ!と感じさせてくれました。
さすが歴史を題材にしたゲームを極めたメーカーの作品だと感心。
だってマニアじゃない人も夢中にさせるんだもん、
これはもう、本物と言わざるを得ないでしょうよ。
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