2021.12.14 日経新聞1面、16面より

日本製鉄がタイの電炉大手2社を2022年に買収するそうです。

買収先はGスチールとGJスチールです。

最初に記事を見た時には、なんでだろ?という疑問が先に出ましたね。ざっと記事に目を通してみました。

【記事まとめ】

・日本製鉄は水素を使用して鉄を作る水素製鉄を実現したいが、研究開発に時間とお金が必要。

・主流である高炉を使用した製鉄方法はCO2排出量が多いのでカーボンニュートラル的に良くない。

・電炉での製鉄はCO2排出量が高炉の4分の1なので、買収してCO2排出量を削減したい。

・ついでに東南アジアの需要も取り込みたい。

こんな感じです。

最近はESGやSDGsなど、生産力や利益だけではなくて地球市民として多方面の事が求められる時代になってきました。良いことですが、日本製鉄のように環境問題との相性が悪い企業は知恵で創意工夫していく必要がありますね。

買収金額は最大で1000億円くらいだそうです。

Gスチールの売上 700億円

GJスチール売上  384億円

年間の売上規模くらいの買収額ですね。もう少し詳しく見たいけど、海外企業の財務情報の場所がわかりませんでした。

日本製鉄の業績見てみました。決算期は3月です

売上

2019 6.2兆円

2020 5.9兆円

2021 4.8兆円

右肩下がりですね。業績が芳しくない。営業利益はどうでしょうか。

2019  2,651億円(利益率4.3%)

2020 ▲4,061億円

2021   113億円(利益率0.2%)

2020年は赤字のようです。赤字の要因は以下のとおり。

・コロナ前からの米中貿易摩擦を契機とした製造業の不振で鉄鋼需要が低下。

・世界の鉄鋼生産量の半分以上を占める中国は高水準の生産が続き、主原料価格が高止まり。

・そしてコロナで鉄鋼需要が急減

ここから学びを得ようとすると、今まで環境を食い潰してきたようなビジネスモデルは淘汰されていく時代になるという事ですかね。

自分だけ良い思いをする!を辞めて、みんなで良い思いをする!

こっちの考え方に変更することが重要かなー。

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