2021/12/17 日経新聞一面より

米利上げについて

米連邦準備理事会(FRB)は量的緩和縮小(テーパリング)の加速を決めたそう。

量的緩和とは、お金の量を増やすことで好景気を誘発する金融政策の手法。この好景気を誘発する手法を縮小しますよ!とアメリカが決めました。そのあと、2022年中に計3回の政策金利の引き上げを見込んでおるそうです。

へー。と思っておりましたが、よく読むと大変。

【利上げすると大変なこと】

その1

・世界の債務は2021年9月で296兆ドル。1年で6%増。

・この債務は名目GDPの350%。

・わずかな利上げでも利払い負担が急増し、景気が冷え込む!

その2

・米利上げでドル高が進むと新興国は通貨安になり景気が下押しされる。

・利回りの見込めるドルにマネーが集中すると、通貨安も深まり輸入品が値上がりする。

・原油がまた上がるかもしれない。

・インフレ圧力高くなる。

この影響があるため、徐々にしか利上げできず年2~3回に分けて利上げすることを想定しているみたいです。政策金利としては向こう5年で2%弱までしか上げられないとの予測です。

コロナ禍で歴史的な水準に債務が膨らんだ世界経済は金利上昇にもろいです。

【日銀はどうしているのか】

・海外の中央銀行の動きに取り残されている!

・金融緩和は現状維持!

動きが遅いのか、日本ではできないのか…。

日本の消費者物価指数(CPI)上昇率は1%程度と見込む。

(携帯料金の値下げの影響を除く)

あれ、物価、上がっているんですね。なるほどー。

【思うところ】

ビジネスアナリティクスの授業で先生とお話ししていた際、日本は物価が上がっていないことが問題だと聞いたことがあります。

安い商品を好んで買う国民性なので、いつまでも物価があがらない。安いものしか売れないので、給料があがらない。あがらないから消費しない。

安倍総理の時代に、日銀の黒田総裁が2%の物価上昇!といつも言っていましたが、この辺に通じるところがあったのか!と繋がった記憶があります。

日経新聞の記事にCPIが1%程度上がっているというのは、そういう意味では好ましいことだと捉える事もできます。

問うてみると、、、

安いものしか売れないのは、国民性だけなのか?

今の日本は付加価値を生み出す力が弱いからなのか?

色々な仮説が立ちそうなところです。

人のため、社会のためにビジョンを強く持って実現していく、そういう経営者が常に出てくる国にしたいですね。


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