2021.12.24 日経3面

(メリークリスマス)

GDP3%成長へ回復力試す

(来年度のGDP成長率の見通しをつくった)

【記事まとめ】

・政府は23日、2022年度の実質GDPの成長率が3.2%になる見通しとした。

(実質GDPは物価変動額を除いた国内総生産。名目GDPは物価変動あり)

・実現のカギはコロナで広がった供給制約の解消、経済活動正常化。

 →自動車の生産、飲食や旅行など個人消費の挽回

・実現すればリーマン危機後の2010年度以来の高い伸びとなる。

(自動車)

・2021年度は東南アジアでコロナ化の感染が広がり部品供給が途絶えた。

・トヨタ自動車を中心に生産計画を下方修正し、21年度の成長全体の足を引っ張った。

・しかし消費者の需要は旺盛であるため、半導体不足が解消すると落ち込みは挽回できる。

・トヨタ販社は、22年4月以降から順調になると声をあげている。

(半導体)

・半導体を中心とする部品不足が足を引っ張ったのは21年度にどのくらい影響したか。名目GDPを2.5兆円程度押し下げる影響があったのではないかとしている。

・OECD(経済協力開発機構)は半導体メーカーが増産するには少なくても6~9か月かかるとみている。

・自動車メーカー向けの供給不足が年明け以降もしばらくかかる。

(任天堂)

・半導体不足でゲーム機が品薄。

・クリスマス商戦の需要を取り込み切れていない。

・半導体の需給が正常化するのは車は22年半ば、家電、産業機器は22年末との見方がある。

(個人消費)

・22年度に回復のけん引役として期待されている。

・飲食店、サービス業は緊急事態宣言解除でマイナス幅が41%から25%まで低下している(21年10月)。

・コロナによる消費者手控えで家計には30兆~40兆円規模の貯蓄念があるという。

・今後こういったお金が緩やかに支出増の後年になると期待されている。

(外国人観光客)

・コロナ前19年は2900万人、21年は23万人。99%減。99%減!?

・外国人による旅行消費額は4兆8000億円だったが、ほとんどが失われた。

(先行きのリスクが2つ)

1.海外経済

米国の消費者物価指数(CPI)が39年ぶりに高い数値を出したので緩和縮小終了の前倒しを決めた。

これにより新興国の中心に資金流出による経済活動の急激な悪化を招く可能性がある。

2.変異ウイルス

再び経済活動の制限が導入されれば飲食や旅行の回復に水を差す。政府の見通しは、爆発的な感染拡大シナリオは想定していない。

(思ったこと)

シナリオを考えて作った人、本当にお疲れ様でした。とても大変だったと思います。コロナ&半導体不足が日本経済の成長の足を引っ張っていることが良く理解できました。

シナリオ通りに行けば3%成長が達成できるでしょう。

しかし、全てがこのシナリオ通りには進まないと思います。直近でもコロナ変異株も徐々に広がりつつあるニュースを耳にしているので、早速ながら成長3%はきついと考えます。

この情報との向き合い方としては、今の経済が抱えている問題を自分なりに分解して捉える事が大事かなと考えました。

経済回復のためには?

・個人消費→旅行と外食がポイント

・製造→半導体不足の解消を進めるのがポイント

・コロナ→よくわからないので、とにかく動向を注意するのがポイント

・任天堂→頑張ってほしい。娘のクリスマスプレゼントにswitch買いました。

などなど。

新型コロナ変異株が感染拡大となり、外出自粛となると経済成長がまた止まるので、その場合には個人消費に関連する部分は見直しが必要ですね。

経済活動ってもはや自然と一緒だと思います。何かが起きればどこかに影響がある、みたいな感じです。言語化が甘くてすいませんが。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?