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「出社する意味」ってなんですか?という問い

社会人になって十数年。当然のように毎日通勤をし、オフィスに通う。
この当たり前が、突然、当たり前でなくなった2020年COVID-19
もぬけの空となったオフィスをひとり眺めて、さてどうするか。
ずーっと、考えているわけです。使ってないものに高い固定費を払うのか‥‥。
そもそもオフィスが必要なのか‥‥

しかし、考えれば考えるほど、必要か、必要じゃないか。という二項対立では片づけられない、なんとも味わい深い問いにきづくわけです。
元々、ぼく自身が「オフィス」に対して付加している「意味づけ」のようなものがあるのですが、それは会社のメッセージだったり、会社の性格、言い換えるなら文化を体現するツールというようなものなのかなと思っています。

わかりやすい例でいうと、求人サイトで同じようなフォーマットに並んだ、あまたある会社からなにを持って選択するのか。もちろん100人いれば100人の選び方はあると思うんですけど、まず写真ですよね。オフィスの。
うちも前まで、エレベータあいたらすぐオフィスです。みたいな感じのオフィスだったんですが、エレベーター開いた瞬間、中のひとたちが一斉にこっちを見る。あれです。
「あれ?間違えた」みたいなフリしてすぐエレベーターの「閉」ボタンを反射的に連打する小心者のぼくですが‥‥。そんなオフィスと。カッフェィみたいなおしゃれなオフィスと。全てが同じ条件で、オフィスだけ違うとなったら、社長がオフィスにお金かけないで、社員に還元するんです。お金を産まないものにはお金をかけません!というのもあるかもしれないですけど、少なくともぼくは、1日の1/3以上の時間を過ごすオフィスが快適であって欲しいと思うんですよね。

人と集まる。対面で会う。ということがなかなか難しくなってしまったこの状況で、そういった意味付けのあるオフィスというものを。使ってないなら無くすか。ということも考えるのですが、あれこれ考えているうちに、
そもそもオフィスになんで来なきゃいけないんだっけ?
という問いで足が止まるんです。

今リモートワークに移行して、在宅で仕事をしてもらっています。
コミュニケーションはもともとSlackだったので、困っていない。
オフィスにいないから、逆に気遣いなんかもあってむしろ前よりよくなってる。
ニュースなんかでは家で本当に仕事してるか監視する管理職がいる。みたいな話ききますが、驚くほどみんな仕事してくれています。
いろんな方がおっしゃられている通り、会議もzoomで問題なし


そんな中で、県をまたいだ移動が可能になったタイミングで
チーム毎に週一回出社日を決めてオフィスに来ましょう。
他の日は出社、在宅選択可とします。ということを伝えたわけですが。
「週一回出社。え?なんのために?」という今まで当たり前すぎて、疑うこともなかった、

出社する理由

という難問にぶちあたったのです。
その一回は何のために‥‥。家でもできるのに‥‥。という声が方々から聞こえてっくるんです(w

いろいろ悩んでいるとき、FBのフィードになにや興味深い記事が。
グロービスのワークスタイルウェイ。その中にある、
リアル(対面)の場でないと実現できない「リアルならではの価値」がある。
というものにそうなんだよねーと共感したわけです。その対面でこそ発揮できる価値を理解して、そのための時間として週一回を使って欲しいというお願いをしたつもりだったのですが、そもそもその対面の価値。というものを定義していないし、定義されてない中だと出社が目的化されてしまうことにワークスタイルウェイを読んで気づいたわけでして、

そんなこんなで朝令暮改‥‥。
「よし全面撤回!出社する必要があるかないかは個人、チーム単位で判断して、必要と感じたらチームを超えて、声かけして出社して、リモートで問題ないと判断した場合はリモートでよし!」ということを伝えた訳なんですが、うちもウェイを創ってもう一度、対面での価値の定義を共有できた暁には、リアルで価値ある時間として使ってほしいなと思います。ぼくがリスペクトする澤円さんも、みんなで集まることは奇跡に等しい。というようなことをVoicyでおっしゃられていて、無くなってわかるありがたさ。みたいなものを噛み締めております。


一方で固定費という側面でのオフィスはすこしオーバースペックになってしまったので、スケールダウンは必要かな。と思ったりしています。
せっかくデザイン会社にお願いしたオフィスなので、半分くらいシェアできたら最高なんですけども(w と未練タラタラ星人なのでした。

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