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仕事を楽しむデザイン思考

昨日は、昼過ぎに明日の打ち合わせに必要な資料作成をスタッフに投げたところ、バッチリ間に合わせてくれた対応力にマジで感謝しかない上田です。

その間に僕は表札とポストをデザインすることができました。マジでありがたいです。

さて、今朝はどんな仕事でも楽しむデザイン思考について書きたいと思います。

まず最初にデザインについて整理しておこうと思います。
格好いいものや可愛いものを作ったり、想像することをデザインと思っている人が多いと思いますが、僕が思うデザインとは問題を解決することです。
ついでにいうと、アートとは問題を定義することと考えています。

さらにもう一つ、仕事のスタンスについて考えてみようと思います。
僕は建築の設計がメインの仕事で、大学、大学院と建築の意匠について学び、卒業してから15年以上設計の仕事をしています。ずっと建築家になることを夢見ていましたし、デザインが好きなものですから、ある程度自分らしい仕事ができるようになった時、「デザインしない仕事は自分のやるべき仕事ではない」なんて偉そうに考えていました。まぁ、今でもそう思う時もありますし、仕事のスタンスとして作家性を出していった方が建築家としたら仕事を取りやすくなりますので、そんなことを思ったりします。

でも、企業に属している限りは、仕事をより好んでいる場合ではない時も多々あります。そんな時にこのデザイン思考が役に立ちます。

例えば、先日契約した住宅のプロジェクトは、特にデザインを求められる訳でもなく、ほぼクライアントの要望をそのまま取り入れる設計をしました。この時も、これは僕の仕事ではないのでは!?と一瞬思いましたが、ご要望そのままの方が契約に結びつきそうでしたので、言われたものを作る判断をしました。

しかし、ただ普通にこなすだけでは、それこそ僕でなくても出来る仕事なので、この仕事をどう楽しむかを考えました。そこで出した答えは、これまでやっていた設計や現場管理をデザインし直すことです。

デザインすることはこの2つです。
・図面量を出来る限り減らす
・工期を出来る限り短縮する

具体的には、こうしようと思います。
・通常30枚ー40枚書いていいる図面を10枚程度におさめること。
・通常6ヶ月かかる工期を4ヶ月に短縮

これまで、当たり前に書いていた大量の図面を減らす。40枚書いて現場に伝えていた内容が10枚で伝わることができたらいいですよね。また、工期を短縮することも、工程をシンプルに整理して行くことで管理の手間を減らすことになります。仕組みを大きく改善してみることで、様々な気付きもあるでしょうし、無駄にしていた作業を見つけたり、確実にやらないといけない作業を整理出来ると思います。また、変化からの学びを得ることが出来るはずです。

こんな感じで、ものを作ること以外でもデザインはすることができます。
数年前から、「コミュニケーションをデザインする」とか「システムをデザインする」という言葉を耳にするようにもなりました。

デザイン=形を作るではなく、新しく価値を生み出すこととも言えると思います。そんなデザイン思考を構成する要素は3つです。

1.物事を整理すること。言い換えればシンプルにすることです。

2.見方を変えること。同じ内容であっても見方を変えることで違う側面が見えてきます。

3.ひらめき。物事を何段階も飛躍させるアイデア

いつものルーティンの仕事や、ちょっと苦手な仕事も一度整理してみたり、やり方を変えてみることで、やりがいを感じたりするものです。この3つの要素を意識することできっと仕事が楽しくなると思います。

もちろん、上田の脳みそは常にこの3つが動いていて、さらに建築家の得意技のコンセプトを重視する思考なので、最近は企業や商品のブランディングのお仕事が楽しすぎます。相談持ちかけてくれると喜びます。


ということで、今日も学びの多い一日でありますように!!



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