見出し画像

建築嗜好

昨日は、週末に来られたお客さんの内容を営業担当と整理していると、再来週の週末に3つプレゼンがあることが判明して、「やばい死にそう」と嬉しい悲鳴をあげている上田です。

今日は、僕の良いと思う建築について書こうと思います。

忙しくなると、仕事をこなすことがメインになってしまうので、根っこのところを忘れないように書いておこうと思います。


まずは、『住まい』というものについてです。

建築は長く住むことで、味わいが増すものが良く、変わりゆく生活スタイルや家族構成などによっても対応すべく、おおらかなものが良い。

建物が完成した時が一番綺麗な状態で、そこをキープするようにお手入れして住むことはもちろん必要なことですが、味わいが増す素材を使いその変化を楽しむように寄り添って住まうことが良いと思います。


次に『素材』についてです。

人が手に触れる部分は手触りが良く、優しさを感じられるものが良い。

素材は木、石、鉄、など、経年変化を楽しめ、永く使えるものが良い。

基本的には、人が触る部分は手触りの良い木のもので作ることを心掛けています。そのほかの部分も経年劣化ではなく変化を楽しめるものを手入れしながら、永く使うことが良いと思います。


最後は『建築の仕事』についてです。

仕事は丁寧に、正直に、職人と共に作りあげるもので、手跡が滲むものが良い。

シンプルな空間に有機的なテクスチャーと細部にまでこだわった設えのある建築が良い。

建築家として丁寧な仕事とは、お施主さんに寄り添って建築を作ること。
使い勝手は住まい手に合わせて正直に作ることが大切です。
合わせるとは、言われるまま作るのではなく、その人の生活や暮らしの癖の部分にちょうどよくするという意味です。

使う素材の特性を生かして、職人としつらえ方を考えながら、工夫を凝らして作り上げた空間はやはり良いものです。空間はできるだけシンプルに、その中に有機的で作為のない自然の造形のようなテクスチャーがあるものが良いと思っています。


もちろん建築を建てる場所の環境との関係をきちんと考えた上で、この建築嗜好のもと設計をしたいと常に考えています。


ということで、今日も学びの多い一日でありますように!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?