建築家として作りたい価値
昨日はSNS勉強会に参加してきました。改めてSNSとの向い方について考える良いきっかけになりました。一昨日の鶴田さんの建築デザイン勉強会もふくめて、学べる場づくりに最近興味深々の上田です。
今日は、その一昨日の建築勉強会で話題にあがった、建築は総合芸術だよね。という話から、建築家としてつくりたい価値について書いてみようと思います。
建築のように永く使われるものの価値ということについてですが、そこには言葉のロジックでも大きな違いがあると思っています。
古いものという言葉には、アンティークと中古という近くて遠い2つの言葉があります。
両方とも「古いもの」であることは同じですが、明らかに別物ですよね。
古くなっていくことで、価値が増していくものをアンティーク
時間の経過とともに価値が失われていくものが中古
基本的に建築物の価値は建てた時が一番良くて、時が経過するにつれて失われていくのが社会的な評価になってしまっています。
「中古住宅」と言っても「アンティーク住宅」って言わないですものね。
だけど、僕たちはこの「アンティーク住宅」になるべく建築を目指していかなければならないといつも考えています。
では、アンティーク住宅を作るために、アンティークを少しひも解いていこうと思います。
アンティークであるものの魅力はどういうものかというと、
・今(未来)ではなくなっているような感性や技術を含むもの
・性能ではない良さ(心地よさ)がある
・同じものが2つとない
の3つだと思います。
現在の建築の現場では効率化や均一化を図ることで生産性を上げることが良しとされる流れが主流であり、ZEHなど住宅の数値的性能をあげることに関心が進み、本当の心地よさを考えることの弊害にもなりつつあるという現実の中、やはりこの3つの価値を生み出すために必要なものは、手作業のような人の努力がにじみ出る建築ではないでしょうか。
人の努力のによって完璧を目指したときに残り数%届かなかった部分、毎回ことなる技術のムラのようなものそれを感じることができる建築。
材料の性能だけでなく、場所を生かす知恵を感じることができる建築。
そんな「アンティーク」になる建築を作っていきたいと日々思うのでした。
ということで、今日も学びの多い一日でありますように!!
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