単元内自由進度学習の実践③
本日は、こちらのつづきになります。
自分がやっている小テストと再テストのルールです。
前回の投稿で紹介したように、小テストは確認テスト(Googleフォーム)を受けなければ受験することはできません。確認テストできちんと理解できていないところを把握して、小テスト(評定の25%を占める)を受けましょうというメッセージがあります。
単元内自由進度学習で学習を進めているので、小テストも受験タイミングはバラバラです。しかも、採点は生徒がやって、その採点した結果を自分に見せにくるというルール。多くの先生方がそれを聞くと、「それ不正出まくるでしょ?」って言われるのですが、全く不正は起きません。笑
この要因は、日々の語りだと思っています。『学び合い』は語りが重要視されていますが、自分はこの語りを生徒の学習する姿から見取って内容を考えます。(授業のラスト5分程度で、お話をすることが多い。)内容は、「今、こんな時代になっている。だから、みんなにとって得な選択はこれじゃないの?」みたいな話です。
こういう話(ここにはかなりの説得力が必要なので、具体例を挙げまくっています。自分はこの具体例を挙げられるようにするために、まー、挙げられるようにするためではなく、自分が興味にがあるから空き時間ずーっと勉強しています。笑)をすると、生徒も損はしたくないので、ズルをする選択肢を選ばなくなります。
また、小テストの点数に満足いかなかった場合は、再テストを希望制で受けることができます。再テストは基本的には、小テストの数値変えレベルの問題が多いです。そして、再テストを受験した場合、小テスト結果が再テスト結果に塗り替えられます。もし、再テストの方が点が悪くても、再テストの点数が反映されるということです。
ただ、再テストは無条件に受けられません。小テストの大問には、edpuzzleのナンバーが記載されており、間違えた大問のedpuzzleを視聴しなければ、再テストを受験できないようになっています。
こんな仕掛けをすることによって、小テストから再テストで得点ダウンするということがなくなり、小テストを適当に受けて、再テストで得点してやろうという考えも少なくなります。(うちの学年の生徒には、このような考えをしている生徒はいません。)
主体的に学習に取り組む態度を評価する方法として、自らの学習を調整する側面について考慮しなければなりません。そのため自分は、小テストを受験してその結果を見せにきた際に、「ワークのここの問題をやったほうがいいよ」とか「ドリルパークで課題を送るからそれをやったほうがいいよ」などと、フィードバックしたりします。小テストができていなくても再テストができていたり、再テストができていなくても定期テストができていたら、評価するという評価方法を生徒に示しています。
そうすると、より一層、自分に正直になろうという生徒が生まれるのかなと思います。