生活介護にプールを作った理由
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生活介護にプールを作った理由

田中 ひではる

 【記事の内容】

  • ご利用者は水が好きな人多し

  • ストレス軽減になる

  • 遊び心も利益も大事

  • ご利用者と支援者の利益も大事

  • ご利用者の新たな一面が見れる


 2021年4月にオープンした佐伯区八幡の施設が開設から約1年が経つ。そしてこの施設を始める当初から予定していた屋内温水プールが今月ついに完成した。
プール設備のある生活介護事業所・グループホーム(同建物に併設)は珍しいと思う。

 なぜプールかというと、重度知的障害者の中に水が好きな人が多いからだ。その理由はわからない。
水に差し込んだ光がキラキラする感じが好きなのでは?
水の中に入ると体に水圧がかかる感じが好きなのでは?
いろんな説を聞いたことがあるが、詳しくはわからない。とにかく水が好きなのだ。

 僕はホームヘルパーをやってた時期があり、重度知的障害者の外出支援で真夏に1日3回もプールに行くことがあった。それぞれ違うご利用者とだ。
 夏の日の朝、リュックの中にプール道具をパンパンに詰めて仕事に行くことが日課だった。これって仕事なのか?と思いながら笑

 そんな経験があり作ったプールは、ご利用者にとってストレス軽減に繋がる。
ストレスを侮るなかれ。僕達にとっても強度のストレスは心身に良くないけれど、重度知的障害者にとっては非常に良くない。
 高いストレス状態が続くと二次障害ということに繋がりかねない。そうなると前の生活を取り戻すのにかなりの時間を費やしてしまう。

 そうなる前に、そうならないように予防していく必要がある。すべてを忘れて何かに没頭したり楽しむ時間が必要なのだ。
 よく重度知的障害者の心境や日常生活は、僕達が言葉の通じない国へ旅行に行った時に例えられる。
・自分の想いが伝えられない
・相手の言っていることがわからない
・社会で求められるルールがわからない
といった具合だ。
これが日常だとすると恐ろしい。常に高い緊張状態であることが予測できる。

 経営的な話を加えると、プールを作ったことで利益は減るが、他事業所で利益が出ているので八幡施設の利益が少なくても…という考えだ。
 普通に考えれば、「プール代を別でもらえばいいじゃないか?」と思うかもしれないがそうはいかない。ここに関しては長くなるので割愛する。
 ここは当社で計6事業所目ということもあり、今回は"遊び心"を優先した。
 勘違いされないよう一つだけ加筆しておくと、利益は大事だ。死ぬほど大事だ。けど目標以上の利益はそんなに必要ないとも思っている。
あるに越したことはないけど目標数値が達成できるなら、余ったお金はご利用者や支援者の利益になること、会社の発展に必要な投資に使っていきたい。

 とにかく、プール設備がご利用者にとって良い影響になることを期待している。
支援者にとってもご利用者の新たな一面を見ることができ、良い影響になるだろう。
僕にとってはそんな新たな展開が出来たことで、これからの仕事がまた楽しくなってきた。

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田中 ひではる
【これから一緒に働く人、今一緒に働いている人】に向けての日記 1983年生まれ 株式会社障がい者ライフサポート 代表 広島市佐伯区で障害福祉サービス事業を経営 会社HP https://funny.hiroshima.jp/