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重度知的障害者が人から『ありがとうと』言われる社会を作りたい

 重度知的障害者が人から「ありがとう!」と言われる社会を作りたい 。
今この言葉が一番しっくりきている。
そしてこの考えをスタッフに布教するのが今のメイン業務だ。伝えるだけでなく実践でも行わなければ実が伴わないが、もちろんあれやこれや考えている。


 僕たちの仕事の喜びは、ご利用者やご家族から「ありがとう!」と言われたときだ。
今このブログを見てくれてるスタッフ、他の事業所で勤めている人も含めてきっとそうだよね?
これには他の何にも代えがたい格別の喜びがある。

 ブログでも何度か書いたけど「嫌われる勇気」って本で僕は"雷に打たれた"。そのとき辛かったことから解放されたし、自分がこれまで頑張ってきた理由が見つかった気がしたからだ。
 端的に話すと「他者に貢献することが人にとって最大の行為であり喜びである」ということだ。(こんな短い説明ではないけどね)

 そんなことを最近考えていたら、「障害者も本当はそんな活動がしたいのではないか?」と思い始めた。重度知的障害があっても、人から「ありがとう!」と言われる喜びを知ってほしい。
 定型発達の人より成⾧がゆっくりで、日常生活で出来ることが限られていても、介助や支援を受け続けるだけの生活を望んでいるのか?
僕は違うと思う。

 知的障害者であっても、定型発達であっても、他人から「ありがとう!」と言われた時の人間としての喜びは格別だと思う。
 職歴16年の中でもそれを裏付ける経験はたくさんある。
つい最近、弁当販売の仕事をご利用者にやってもらったときにも、お客様から「ありがとう」と言われやりがいを感じていた。
いつもゴミ置き場をキレイにしてくれているご利用者に「いつもありがとう!」って伝えるととても嬉しそうだ。

 そんなこんなでうちの会社では『障害者が人から「ありがとう」と言われる社会を作る』を今後の事業方針の1つにしようと思う。
 まだ実績は少ないけど、地域に出ていき「ありがとう」と言われる活動を増やしていきたい。

 彼らの一番目の代弁者は家族だけど二番目の代弁者は支援者だ。 
会社設立10年目にして次のステージに向かっている気がする、今日は会社のセカンドバースデーだ。


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