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クソどうでもいい仕事は、止めよう!

はじめに

「この仕事、誰の何の役に立ってるのかな?」と感じることは多いでしょう。それは、

“Bullshit Job”、すなわち「クソどうでもいい仕事」

かもしれません。今回は「クソどうでもいい仕事とは何か?」「何故クソどうでもいい仕事が生まれるのか?」などについて考えていきます。

ブルシット=牛のクソ

そもそも「ブルシット」とはどういう意味か?を改めて確認しておきましょう。

ブルシット・ジョブとは、被雇用者本人でさえ、その存在を正当化しがたいほど、完璧に無意味で、不必要で、有害でもある有償の雇用の形態である。とはいえ、その雇用条件の一環として、本人は、そうではないと取り繕わなければならないように感じている。
 - デヴィッド・グレーバー
(中略)
因みに原題にある"Bullshit Jobs"のBullshitは原義は「牛糞」だが比喩的な意味ではなく辞書での定義は「馬鹿馬鹿しい」、「無意味な」、「誇大で嘘な」の俗語でその意味で一般的によく使われる言葉である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ブルシット・ジョブ

つまり「ブルシット」なジョブ=仕事というのは、まさに

「『クソ』どうでもいい仕事」

ということになりますね。

「クソどうでもいい仕事」=会議・資料作成・メール処理(?)

「クソどうでもいい仕事」とは具体的に何でしょうか? でも、その前にそもそも、我々は普段どんな仕事を多く行っているのでしょうか?

「働く時間」をどのように使っているか、25社1万2000人の状況を調べたところ、トップ3は会議と資料作成、メール処理でした。中には、役員会議1時間につき、資料の準備に60時間以上も費やしていた会社もありました。

役員会議のための資料作りなんてムダ!社内資料はペライチで十分
https://dime.jp/genre/596657/

会議も資料もメールも仕事には必要なものですが、どれも「過剰品質」となっていると感じることが多いです。

特に、個人的には「社内相手の資料の書き方・メールの書き方」について考えるって、ものすごく生産性の低い作業だと思ってるんですが、そちらについては社内独自のオリジナルルールがあることもあり、ベテランと若手で意識が異なることも多いのではないでしょうか?

「働く時間」の多くをクソどうでもいい仕事に費やしている #一枚絵図

パーキンソンの法則

ここで、パーキンソンの法則について、ご紹介いたします。

パーキンソンの法則(パーキンソンのほうそく、英: Parkinson’s law)は、1958年、英国の歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンの著作『パーキンソンの法則:進歩の追求』、およびその中で提唱された法則である。役人の数は、仕事の量とは無関係に増え続けるというもの。
具体的には、
第1法則 仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
の二つからなる。
(中略)
『パーキンソンの法則』で提唱された法則には、(第1・第2法則とは内容の関連が低い)「組織はどうでもいい物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」というものもあるが、こちらは区別してパーキンソンの凡俗法則と呼ばれる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/パーキンソンの法則

社会人経験のある方は、これらのことを経験則として理解しているのではないでしょうか。特に、第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」に関して言うと、

「ほとんどよい資料だが、〆切がもう少し先なのでさらに改善しよう」

と言い出す上司はいませんか? これが本当にトヨタで言うところの「カイゼン」なのかははなはだ疑問です。

(※) その結果、「仕事は早く終わらせようとしてはいけない」などという、ワークライフハック(?)が生まれてしまうという本末転倒な状況になってしまいます…

おわりに ~ クソどうでもいい仕事は「止める」しかない

こういったクソどうでもいい仕事はどこにでも蔓延していますが、その対処方法は一つだけです。

誰かが勇気をもって「止める」しかない

のです。

各種データはグラフ化され、会議資料はパワーポイント一面に9つのグラフを載せた通称「9面グラフ」が基本でした。グラフが9つもあると、どこがポイントなのかひと目ではわからない。しかもそのことに疑問を持たない資料病、データ病が蔓延していました。
そのような状況を見て、就任早々に訴えたのが「ノーミーティング、ノーメモ」。つまり会議不要、資料不要という意味です。それまでとは180度の転換ですが、戸惑う社員に「資料は1円も生まない」と繰り返しました。11年には経営指標の健全化を目指すプロジェクトをスタートさせ、「経営指標はA4・1枚」にまとめました。会議資料も基本は同じで、そこにない情報は、口頭で説明され、出席者は頭の中に入れる。頭に残らないのは、ろくでもない情報だから忘れていいんです。

なぜ、カルビーは「会議不要、資料不要」なのか
https://president.jp/articles/-/20187?

このように、「資料は1円も生まない」という、ごく当たり前だが、皆が忘れてしまっている事実に改めて目を向けるということこそが、まず仕事の心がけとしては非常に重要なのではないでしょうか。

というわけで、私はこの春からの仕事の心がけとして、

自分の周りの「クソどうでもいい仕事を一つだけ止める」

という行動を、勇気をもって行っていきます!

(この項終わり)

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