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「工場のデジタル化」で使えるツール

はじめに ~工場のデジタル化~

私は、これまで「工場のデジタル化」を進めるための仕事を行ってきました。時に、「スマート工場」だったり、あるいは「インダストリー4.0」だったり、「工場DX」だったりと、様々な呼ばれ方をされてきました。

ただ、要するに生産現場の主要課題である「生産性向上」「検査自動化」「予兆保全」「安全性向上」などを、ITを使って解決するということです。具体的には、以下のような案件で、グループ会社工場へのITツール導入のご提案から、実証実験までのプロジェクトを実施しています。成果の一部は学会発表などもしています。

  • ペーパレスやExcelの削減を実現する見える化システムの導入

  • 製造現場における「人の見える化」ソリューション(カメラ、ビーコン、PDRなど)の導入

工場へデジタルツールを導入する際の会話

工場のデジタル化(IT化/IoT化/DX化)を実現するためにはシステムの導入を関係者(ステークホルダー)にご理解いただくことです。

たとえば、以下はある製造現場で見える化システムを導入しようとした時の会話(を抽象化したもの)です。

「工場のデジタル化」で使えるツール
(橋本英彦: 「工場見える化システムへのBIツールの適用」2018. をもとに作成)

会話自体はフィクションですが、実話をモデルにしています。

※1:何を選んだらいいと思う?

現場監督(いわゆる「班長」とか「主任」とかと呼ばれる方々)は、工場現場側の実務を取り仕切る方々です。彼らは元々現場にいた人なので、現場の課題は分かるものの、デジタルに関する知識は持っていない方がほとんどです。そういう方々にとっては「工場のデジタル化」と言われても…と思ってしまうことがほとんどです。そのため、知ってそうな人に聞いてみるという行動をとるでしょう。

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