![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127627461/rectangle_large_type_2_605c8afad0e49a5e64a2f8f10616a8c0.png?width=800)
V字モデルでビジネスの仮説検証を説明
はじめに
以前、V字モデルについて記事を書きました。
私は、ITにあまり詳しくない人とシステム開発をするときは、このV字モデルを使って会話することが多いです。その理由は
何か仕様を考える時には、それと対になる検証が必要になる
ということを図で示すことができるからなのですが、ただよく見られるV字モデルの図だと、左上の起点が「(ITシステムに対する)要求分析」だったりするところから始まることが多いです。
![](https://assets.st-note.com/img/1705220300186-worf0QSt1V.png?width=800)
とはいえ、そもそもビジネス課題を解決したい場合に、ITを使わなければならないわけではありません。そこで、今回は
要求分析より上流から考えるV字モデルで何を語るか
について書いていこうと思います。
超上流工程
俗に、要求分析・要件定義より上流の工程は「超上流工程」と呼ばれることがあります。たとえば、以下の図では「システム化構想」という言葉が用いられています。
上流工程というのは、戦略課題の解決のためのシステム構想や、実装すべき機能や性能を明確にして要件定義をまとめるなど、システムコンサルタント工程のことをいう。
![](https://assets.st-note.com/img/1705220582437-WcEESEaIRj.jpg?width=800)
(https://diamond.jp/articles/-/167973?page=2 より)
この「戦略課題の解決のためのシステム構想」というのがポイントで、平たく言ってしまうと
そもそも、この取組はITを活用しないといかんのか?
を考えるフェーズです。しばしば、「IoTでなんかやれ」「AIでなんかやれ」と言われても困るという話に通じるものがあります。
「仮説」を置いて考えるのは超上流でも同じ
この図は「ビジネス上の仮説検証」の話をする時にも使えると考えています。よくビジネスでは「仮説を立てて、それを検証せよ」ということが言われるわけですが、V字モデルにおける検証は右上に置かれるわけですから、ビジネス課題が解決された/されていない状態が見える化できるシステムを作ればよいということがわかり、
最後に確認するKPIが右上の項目そのもの
になることがわかります。
おわりに
ソフトウェア開発では、検証するものを定めてから開発を行う「テストドリブン開発」という考え方があります。これはビジネスにおける仮説検証の流れと同じだと考えていました。今回、このあたりを自分なりに整理するために書いてみましたが、まだまだ完全に整理できていないので、今後も引き続き考えていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705223417953-3gO3z0ZW6Q.png?width=800)
(いったん終わり)
課金してくれるととても嬉しいです。シェアしてもらっても嬉しいです。「いいね」も嬉しいですし、フォローも嬉しいです。要するに、どんなことでも嬉しいです。