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スマートファクトリーのレベル

はじめに

このサイトでは、特に製造業のDXに関するリアルについて取り扱っております。これらを説明する際には

「スマートファクトリー」あるいは「スマート工場」

という用語がよく使われます。しかし、実際スマートファクトリーとはいったいどういう状態を指すのでしょうか? 今回はその具体例について解説していきます。

スマートファクトリーのレベル

ここでは経済産業省によるスマートファクトリーロードマップを紹介します。

この中では、スマートファクトリーのレベルを以下のように定義しています。

  • レベル1(データの収集・蓄積):有益な情報を見極めて収集して状態を見える化し、得られた気付きを知見・ノウハウとして蓄積できる

  • レベル2(データによる分析・予測):膨大な情報を分析・学習し、目的に寄与する因子の抽出や、事象のモデル化・将来予測ができる

  • レベル3(データによる制御・最適化):蓄積した知見・ノウハウや、構築したモデルによる将来予測を基に最適な判断・実行ができる

スマート工場として、まずは「見える化」ができているというのがレベル1=最初のステップとされています。見える化ができていないと「そこで何が起こっているのか」が分からないので、最初が見える化なのは当然でしょう。

スマートファクトリーのレベル #一枚絵図 (https://www.chubu.meti.go.jp/b21jisedai/report/smart_factory_roadmap/ をもとに作成)

理想と現実は違うから、制御は後回し

ここで気になるのは「分析・予測」がレベル2で、「制御・最適化」より前に来ている理由です。これは何故なのでしょうか? 理由を一言で言うと

理想と現実は違うから

ということになります。

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