スマートファクトリーのレベル
はじめに
このサイトでは、特に製造業のDXに関するリアルについて取り扱っております。これらを説明する際には
「スマートファクトリー」あるいは「スマート工場」
という用語がよく使われます。しかし、実際スマートファクトリーとはいったいどういう状態を指すのでしょうか? 今回はその具体例について解説していきます。
スマートファクトリーのレベル
ここでは経済産業省によるスマートファクトリーロードマップを紹介します。
この中では、スマートファクトリーのレベルを以下のように定義しています。
レベル1(データの収集・蓄積):有益な情報を見極めて収集して状態を見える化し、得られた気付きを知見・ノウハウとして蓄積できる
レベル2(データによる分析・予測):膨大な情報を分析・学習し、目的に寄与する因子の抽出や、事象のモデル化・将来予測ができる
レベル3(データによる制御・最適化):蓄積した知見・ノウハウや、構築したモデルによる将来予測を基に最適な判断・実行ができる
スマート工場として、まずは「見える化」ができているというのがレベル1=最初のステップとされています。見える化ができていないと「そこで何が起こっているのか」が分からないので、最初が見える化なのは当然でしょう。
理想と現実は違うから、制御は後回し
ここで気になるのは「分析・予測」がレベル2で、「制御・最適化」より前に来ている理由です。これは何故なのでしょうか? 理由を一言で言うと
理想と現実は違うから
ということになります。
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