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M-1グランプリ鑑賞会を開いたら審査の的確さが分かった話。

先日、漫才頂上決戦「M-1グランプリ2020」の鑑賞会を開催しました。本当はレンタルスペースでも借りてみんなでわちゃわちゃしながら見ることが理想だったのですが、コロナの影響でそれがかなわず、Zoomでの開催に。各自でテレビで番組見ながらなので音声がかぶったりもするので、ネタ中はミュートにする等工夫してやってみました。どうなるかなと思ったのですが、最終的には僕を含めて9人もの参加者がいて、かつ入退室自由にしたことでそれぞれのペースで、住んでいる地域や環境も問わず参加できたので大成功だったと思います!

今日はその感想を書いてみようと思います。世間では一部の人が色々言っているようですが、内容も審査も最高やんというのがよく分かった大会だったので、その辺も書こうと思います。

まずは敗者復活戦。この時点では参加者は僕含めて3人だけではありましたが、一人で見るよりも感想をシェアできるのは面白かったです。人気だったのはゆにばーす。原さんの個性を活かしまくれていて、とにかく笑ったなーと盛り上がりました。ぺこぱは好きなんですがこの日のネタやウケ方で決勝にいってしまうとしんどいなという話もしていて、このあたりは一発勝負の難しさを感じました。最終的に決勝に進むことになったインディアンスについても僕たちの中ですごい楽しませてもらった感覚が強くて、納得の結果でした。コウテイ、学天即、からし蓮根とかも面白かったんですがこの中から1組は難しいし厳しい戦いやなぁと。コロナが落ち着いたらよしもと漫才劇場にまた見に行きたいです。あとタイムキーパーという2年目の若手コンビ、めちゃくちゃコント芝居がうまいですね。キングオブコントなんかでもこれから出てくるかも?

そして決勝戦ですが、せっかくなので審査員気分(といっても感覚的に点数を付けてみるだけ)で得点付けて楽しんでみようということで、事前にExcel表を準備して審査をしてみました。より楽しむためにも↓のようなデータも準備!

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こうしてみるとミルクボーイの突き抜け方のすごさがよくわかるし、笑い飯や和牛のランクインの多さもすごいってびっくりしました。

そしてこのデータを見た結果として、審査員7名の合計点が650点以上であればFinalステージ進出が確実なんじゃないかという仮説もたちました。会の最初にこのデータを見たうえで、みんなでわくわくしながら鑑賞!1組目から大爆笑で、終始笑わせてもらいました。漫才ってすごいし、漫才師っておもしろい!

そしてその結果の得点がこちら↓

M-1 順位別_page-0001

M-1 順位別匿名_page-0001

我々(Zoom鑑賞メンバー)は出入りがあったり番組の審査員と人数が違ったので、平均得点で計算しました。これ何気ない気持ちでやったのですが、審査の適切さ、的確さがよくわかる結果に。

どういうことかというと、素人の我々の1~7位とプロの審査員の1~7位が一緒だったということで、これがまずびっくりでした!

そして、素人もプロも好みで点数のバラつきがあるということ。今年は例年よりも好みの差が出やすいタイプのネタが多かったのかなとも思いました。特にウエストランドについては我々の中でもはまった、はまらなかったの差が大きくて、はまった人はとことん点数が高いのも面白かったです!

Finalステージは、我々の中ではおいでやすこがとマヂカルラブリーがかなり拮抗していました。僕はおいでやすこがと見取り図で悩んでほんまに微妙な差(ネタの思い出しやすさと終盤のおださんのツッコミ方)でおいでやすさんのほうに入れましたが、見取り図に入れていてもおかしくなかったので、そういう意味ではプロの審査員ともあまり変わらない相当な接戦だったことにしびれました。

何より、Finalステージの3組についてはだれが勝っても文句ないよなとみんな口をそろえて言っていたくらいみんな面白かったです。

ということで、我々素人ではありましたが、M-1に興味を持って見る人間がこれだけ集まって、色んな好みとかもあるけど平均した場合にこういう結果になるということ、そしてプロの審査員が出す結果はほぼほぼ=ということになり、個々人で見るのではなくトータルしてみてみると審査は多くの人の意見を反映させて結果を出すという意味でもめちゃくちゃ適切というか的確なんやなぁということが分かりました。

まぁそんなことを言っていますが、点数云々よりもとにかく楽しいM-1だったということです!一部の方が騒がれているようですが、騒ぐほどのことは何もなくて、とにかく面白かったしどのコンビもいろんな工夫を持ってきていたのが楽しかったです。好みの差はあれど、それこそ漫才でありお笑いの面白さだと思います。以下、簡単なメモを。

●マヂカルラブリー:とにかくあれ以上笑うのは難しいというくらいみんなバカウケしてた!!上沼さんとのことを活かしたツカミが最高。納得の優勝だけど、朝のワイドショーとかであのネタは厳しい気が笑

●おいでやすこが:ツッコミが面白すぎる!あんなにシンプルなのに笑ってしまう。歌ネタ面白い。シンプルに歌うまい。「火曜日まで待ったぞ」が最高

●見取り図:1本目が大好評!リリーのクレイジーさが際立つネタ。2本目は見取り図らしさを詰め合わせたようなネタだった。

●錦鯉:49歳の長谷川さんのボケが最高にばかばかしい(誉め言葉)。レーズンパンは見た目で損してる!のギャグ、何が面白いんかわからんけど笑ってしまう

●ニューヨーク:細かい犯罪が気になるに共感がうまれてめちゃくちゃ笑った!この時点ではFinal行くやろうと思うほどに笑った。

●オズワルド:うまい!M-1に向けてネタを作ってきたのがよくわかる構成で面白かった。絶妙な間の使い方。ザコ寿司が頭から離れない!

●インディアンス:ネタ前後で大拍手でした!明るくてつっきった漫才で、楽しかった。「なにみとんねんこら」のハモりが最高。

●ウエストランド:井口さんの「違うよ」「そんなやついないよ」の溜めが最高。言いたくても言えない絶妙なところをついてくる毒が面白かった

●東京ホテイソン:「アンミカ」にツボる人続出。たぶんクイズ内容を理解しようとするかしないかが人によって違うくて、そこが好みが分かれる結果にはなったと思うけど、ホテイソンらしい漫才で面白かった!

●アキナ:山名くんのキャラが全開なネタで面白いし準決勝で見たときはめっちゃ笑ったけど、場が荒れたあとだったということと、いまいち設定にのめりこめなかった人も多かった。個人的には2016年の「バブっていうほどガキやない、公文行くほど大人やない、ただの5歳児よ」がハマっていたので、ワードセンスを活かしたネタもまた見たい!

あー早く劇場に行きたい!!漫才最高!

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