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皆さんの血圧は正常ですか?

健康診断は毎年受けていますか?健康診断の項目は多岐にわたりますが、その中でも血圧の値は正常ですか?血圧は若い方でも高くなる方は時折います。そこで、今回は血圧に関しての詳細と血圧を下げるための方法をお伝えしたいと思います。

高血圧とは

高血圧とはどのような状態のことを指すのか、そして、高血圧になるとどのような病気のリスクがあるのでしょうか。

高血圧の概要

高血圧とは、安静にしている状態で正常値よりも血圧が高い状態のことを指します。運動後や気温の変化によって血圧は上昇することがあるため、たまたま測定した時に数値が高く出ることもあります。このような一過性の場合もあるので、測定を繰り返したうえでも正常値より数値が高い場合に「高血圧症」と診断されます。

高血圧により発症のリスクが高まる病気は?

高血圧を放置すると、動脈硬化が進む恐れがあります。動脈硬化は脳卒中などの脳血管疾患や心筋梗塞などの心疾患といった大病を引き起こす要因の一つです。

このように、高血圧が原因となる疾患リスクはいずれも、急に発症してそのまま命を落とす恐れもあることから、「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」とも言われています。また、近年では高血圧は認知症リスクを高めることがわかってきました。※

高血圧は一見、「ちょっと血圧が高いだけ」だとして軽視されがちですが、大病を引き起こす原因となるだけでなく、健康寿命を脅かす注意すべき病気なのです。

血圧が標準より高い場合は検査すべき?

血圧が正常値より高い場合でも、今すぐ病気を発症することは少ないでしょう。しかし、将来的な疾患リスクを回避するためには、定期的な健診を受けて今の血圧を把握しておくことが重要です。

そして、正常な数値に戻すためには生活習慣を見直し、改善に取り組むことも大切です。それでも数値が正常にならない場合は、血圧を上昇させる病気を発症している恐れがあるので、速やかに医療機関を受診してください。

病院の選び方


会社や自治体で行われる健康診断でも血圧測定は行いますが、高血圧で発症リスクが高まる疾患も併せてチェックしたい場合は、人間ドックも良いでしょう。

血圧測定を含む一般的な人間ドックの検査項目に加えて、動脈硬化の検査や脳卒中、心筋梗塞のリスクを調べる「脳ドック」「心臓ドック」などを実施している施設もあります。受診したい検査を行っている医療機関をネットで検索すれば、そのまま予約もできるので便利です。

おすすめの食べ物・飲み物を紹介!


高血圧を予防・改善するための食事

高血圧の食事療法で注目されているのがアメリカで研究されたDASH食です。
Dietary Approaches to Stop Hypertension(高血圧を防ぐ食事方法)の略語で、高血圧の高い改善効果が期待できます。

DASH食は塩分と炭水化物を控えて、カリウム・カルシウム・マグネシウムと食物繊維、タンパク質を増やすという内容です。この3つのミネラル(カリウム・カルシウム・マグネシウム)は塩分(ナトリウム)を排泄する効果があります。

細胞内のナトリウム濃度が上がるとそれを薄めようとして血液に水分が入り、循環血液量が増え、血圧が上がります。この原理からナトリウムを排泄することは血圧を下げることに繋がります。


また、カリウム・カルシウム・マグネシウムはどれか1種類だけ摂れば良いわけでなく、3つのミネラルをバランスよく摂ることが大切です。
ミネラル豊富な食材としては、野菜や果物、海藻類やナッツ、大豆製品などがありますが、大豆製品はこの3つのミネラルをバランスよく含む食材です。


DASH食に加えて食材の持つ降圧効果を利用することもおすすめです。そばに含まれる「ルチン」というポリフェノールは血管を丈夫にして、血圧と血糖値を下げる作用があります。

イカやタコに含まれる「タウリン」は、腎臓の働きを促進して血圧を正常にする働きがあります。飲み物では緑茶がおすすめです。緑茶に含まれるGABAやカテキンに血圧を下げる働きがあります。

力みすぎには要注意


高血圧を予防・改善するための運動

高血圧を予防、改善する運動としては全身を使う有酸素運動が適しています。普段の生活の中で可能な散歩やウォーキング、ストレッチなどを無理のない範囲で行うこと良いでしょう。

ストレッチで筋肉と一緒に血管を伸ばして、血液が流れやすい状態になると、血圧の低下にもつながります。

重いものを持ち上げる運動や、負荷が大きく息をつめて力む運動は急に血圧が上昇し、心臓に負担がかかるため高血圧の対策としては適していません。

その他高血圧を予防改善するための生活習慣

食事や運動以外での高血圧対策としては以下のようなものがあります。

・深呼吸やゆったりとした腹式呼吸

高血圧の人は呼吸が浅く回数が多い傾向にあります。腹式呼吸のような深い呼吸をすると血圧を下げる生理活性物質が多く作られるようになります。
また、深い呼吸には自律神経の作用を整える効果があります。吐く息を長くすることにより、副交感神経が優位になり血圧が下がることが報告されています。

・良質な睡眠をとる

寝不足になると、交感神経が刺激されるため、血管が収縮して心拍出量が増加し、血圧が上がりやすくなります。

・急激な温度変化を減らす

血圧は温度の変化に敏感で、温度差が10度以上ある場所の移動で急激に体を冷やすと末梢神経が収縮して血圧が上がります。
特に首の後ろは温度の変化に敏感なため、寒い日などは外出の時だけでなく、室内でも首を温めておくことが大切です。

まとめ

高血圧に関しての内容いかがでしたか?普段の生活を改めて健康的な生活を過ごしましょう。

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