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「会社には行かない」で伝えられなかったこと

9/26に2冊目の著書「会社には行かない - 6年やってわかった普通の人が評価されるリモートワークという働き方 - 」をCCCメディアハウスさんから出版しました。


本書は決してリモートワークに関するテクニックをお伝えしたり、リモートワークにしたら生産性あがるぞー、リモートワーク万歳!!という内容では決してありません。

まえがきにも書いたのですが、リモートワークというのは確かに最近やる人が増えたけれど、決して「新しくもなければ」「特別なものでもない」と思っています。極端な話をすれば「ただ働く場所がどこでもよくなっただけ」の話です。
しかし、世の中では、リモートワーク時代になると働き方がどうだの、ジョブ型雇用がどうだの、成果主義がどうだの、、という話が盛んです。もちろん、リモートワークが進むことで結果的に変化することはあるでしょうが、基本は何も変わりません。
ただ、ちょっとしたコツや考え方の違いがある「だけ」なので、それを弊社キャスターの事例を踏まえることで、「リモートワークの本当の姿、実際のところ」をもっと広めたいと思って書いた本です。


ただ、本の中では伝えきれなかったのではないか?といったこともあるので、このnoteではそのことを書いていきたいなと思います。


そもそも必要?


本書の中では1章でキャスター社の成り立ちについて説明していますが、弊社の根本に流れている思想を表すと以下のようになると思います。


「そもそもみんな出社したいの?」
「満員電車乗って出社するの嫌だよね、じゃあしないでいいようにしようよ」


もうこれに尽きます。ほぼ言いたいことは終わりですw

僕自身もキャスター以前は当たり前のように電車に乗って出勤していました。でも電車が混んでいるのは嫌いだし、どうせ忙しくて給与の使い道ないからという理由で会社の近く(2駅圏内くらい)に住む生活をずっとしてました。

みなさんにもそういう人はいるでしょうし、会社の近くでないにしても沿線の始発駅に住むことでなんとか座って行けるように工夫したり、朝早ーく家を出ることでなんとかラッシュを避けるようにして会社に通勤しているという人もいるのではないかと思います。
なかなかそれも難しい人もたくさんいると思いますが、総じて「満員電車が好き」という人はほとんどいないのではないかな、と。少なくとも僕は会ったことはありません。


会社の社長とかになると車で通勤している可能性も高いので違うかもしれませんが、みなさんの会社の上司、課長さんや部長さんもきっと満員電車は嫌いだし、少なくとも好きじゃないのではないかと思います。

でも、不思議ですよね。
10人会社員がいて、10人が満員電車に乗って会社に行くのは嫌だ、と思っているのにみんな会社に行っているんです。
みんな自分の本心は嫌だと思っているのに、会社の会議で「リモートワークを認めるか?」になると、Noとなったりして、自ら引き続き満員電車に乗って通勤することを選ぶわけですよね。


それってシンプルにおかしくありません?
これを異常だと思うのは僕だけですかね?
会議にいる全員が嫌だと思っているのに「会社のため」「仕事のため」という名目になるとなぜか嫌なことを選択する。しかも、技術的にも環境的にも別にリモートワークはできるのにも関わらずです。
(もちろんその場にいないと仕事ができないお仕事の方がたくさんいることは理解しています。ここで言いたいのは、条件的にリモートワークできるのに、、、ということに対しての話です。)


正直に言えば、
みんなが嫌だと思っていることを嫌だと発言できない社会の方がおかしいんじゃないの?それをどう回避するか?を話し合って変えればいいじゃん。
もちろん個人の意見をすべて会社として反映させるわけではないけど、少なくとも、ほとんどの人が嫌だと思っていることをなぜか会社ではみんなが賛成している状況はやっぱりおかしいと思うんですよね。
仕事は大事だし、会社の方針ももちろんあるけど、それをやる「人」の気持ちとか心ってそんなに無視されるものでしたっけ?という気持ちもあります。


僕たちキャスターは「それ嫌だよね?別に会社に行かなくてもできるんだったらそれでやろうよ」というある意味、シンプルな発想から始まっています。
だから僕らの会社は成功しないといけないんですよね。成功の定義は何か?と言われると難しいし、いろいろありますが、会社の売上は上がり、利益もしっかりだして、働くメンバーも増え、その人たちの待遇も世間一般以上になっている、、、、

みんなが嫌なのになぜかやっている「出勤」という行為は、ほんとうに意味ないよ、もうそんなに我慢しなくていいんだよ、というのを僕らの会社が成功することで証明したい。


リモートワークに関することだけじゃなくて、嫌なものは嫌、好きな物は好き、無駄なものは無駄、と別に言ってもいいんじゃない?そんなになぜか「会社員」という鎧をかぶって、もっともらしいこと言ってないで、もっと素直になって働いたらいいし、生活したらいいんじゃない?というメッセージを広めていけたらいいな、と。
そっちの方がラクじゃないですか、きっと。


そんな良い言い方すればシンプル、悪い言い方すればただのワガママを実現しようとしている弊社の事例や、考え方などもふんだんに載ってますので、少しでも興味持った方はぜひ購入いただけたら嬉しいです!
よろしくお願いします!


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