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私が映像音響設備の施工管理を辞めた話

初めまして、ひでのすけと申します。

私は東京都在住、34歳フリーランスです。
というのも先週5年勤めた会社を辞めたばかりです。

主にそこでは業務用映像音響設備のシステム設計、施工、施工管理、保守を行なっていました。

元々AV機器や機材が好きということもあり、中途で採用してもらい5年続けることができました。

業務の内容を具体的にあげるとするならば、博物館や展示設備でのプロジェクター、モニター、タッチパネル、スピーカーなどの機器の選定から始まり、図面作成、施工業者の手配、施工業者への指示出し、日程調整、工事後の竣工図提出など業務内容は多岐に渡ります。

今回はなぜ私が会社を辞めたのかについてお話しします。

結論:自分にはこの仕事は無理だと感じたから。

なぜ5年以上もやっていたにも関わらず今更無理だと感じたのか

理由は大きく5つあると考えます。

  1. お客様と協力会社との板挟みになり、協力会社をうまく使う能力が自分にはないと確信したから

  2. 歳をとるにつれてしっかりとメリハリのある働き方がしたいと思うようになったから

  3. この仕事をずっと続けても大したスキルが身につかないと感じたから

  4. 現場をやりながら他の件名をこなすマルチタスク能力が自分には欠けていると感じたから

  5. 出張をしたくないから

それぞれ簡単に説明します。

理由1つ目

「お客様と協力会社との板挟みになり、協力会社をうまく使う能力が自分にはないと確信したから」は言ってしまえば自分には人をまとめる能力、人との調整能力がないと確信したというのが大きいです。
施工管理は自分の担当する工事範囲全体を管理しながら元請けとの打ち合わせに参加し、お客の要望を聞きながら現場の協力会社へ指示出しをするというのが主な業務です。
今年の年度末に担当した現場ではお客の「これも御社でやってください」と言う要望に対して協力会社には「それうちの仕事なの?」など色々やらない理由を話され、その板挟みの構図が何度かあり、協力会社に依頼をしづらい状況が続いていました。

確かにこれはウチでの仕事ではないような内容ではあったかもしれませんが、私はそれぐらいなら請けてもいいと思える内容だした。(簡単な配線の追加依頼)
工事中はなんとしてでも協力会社に作業を気持ちよくやってもらえるような上手なコミュニケーションが必要なのですが、ただそのようなコミュニケーション術、交渉術が私には持ち合わせていませんでした。私には人を使う能力がないなと確信した瞬間でもありました。

理由2つ目

「歳をとるにつれてしっかりとメリハリのある働き方がしたいと思うようになったから」は、その通り読んで字の如くなのですが、
・趣味で筋トレを始めたこと
・家でのルーティン(夕食準備、YouTubeを見る時間、お風呂)などを大切にしたい
と言うまぁ私のわがままが歳をとるごとに強くなってきたのが大きいです。

現場に乗り込めば帰りが遅くなるのは当たり前。むしろ17時できっかり上がれる現場の方がレアでした。
そうなれば週3〜週4を目標に続けてるジムでのトレーニングも確保するのが難しく、そによりストレスも溜まりました。

毎日どれだけ忙しくても夜に自分の時間を確保できない生活が続くとストレスになってしまうところがあり、実際当時はかなりストレスが溜まり鬱にもなりトレーニングのパフォーマンスも激落ち。コルチゾールって本当に筋トレに害悪なんだなと身をもって実感しました。

理由3つ目

「この仕事をずっと続けても大したスキルが身につかないと感じたから」は、施工管理者は手に職がつかないという私の考えです。

工事そのものの作業は下請けの職人が行います。彼らはその道のプロです。ドリルでアンカーを打つのも、器具を壁にまっすぐ正確に取り付けをするのも。でも施工管理はそれらの作業を横で見たり写真をとるのが仕事です。

私自身は手を動かすのは好きな方だし工具やDIYも好きなので、職人の方が向いているかもしれませんが、じゃあ職人の道に行きたいかというと私はそうではないのです。

理由4つ目

「現場をやりながら他の件名をこなすマルチタスク能力が自分には欠けていると感じたから」
現場管理は協力会社の指示だし、工事進捗を確認しながら、別の件名の設計、準備も進めていかなければなりません。

今までなんてこともなく進めてきたのですが、この年度末案件での場合はそうは行きませんでした。

現場で大事な機器を設置する用のアンカーを打つための墨出しをする日に限って「今日中に図面修正してください」とか「今日中に図面ご確認ください」みたいなのが来るんですね。

なので現場でPCを開いてそれを対応するんですが、隣でドリルの「ウィーン」とか「ガガガ」のような大きな音がしている中で図面の確認や修正なんて私はできないんですよ、集中できないし。そこで私は気づいたのです、マルチタスクができない私はADHDだと。
またそこについては1本別途記事ができてしまうので、改めてお話ししようと思います。

理由5つ目

「出張をしたくないから」
昔は出張はなんてことなかったのですが、上記の通りジムでトレーニングがルーティンになってからは例え1泊でも出張するだけで嫌でした。
例)
・プロテインはもちろん、日々飲んでいるサプリメントなどの準備、パッキングが面倒
・ジムウェアもパッキングするので荷物が増える
・出張先でのジム(ビジター制度のあるジムが近くにあるとは限らない)
・そもそも現場職で出張だとジムに行く時間も捻出するのが難しい
・そもそも自分の家が好き
と言う理由で私は出張がしたくなかったのです。
とはいえ現場は基本的に日本全国になりますので、いつまでもそうは言ってられないのです。

まとめ

施工管理についてはまた別の記事を書いてみようと思いますが、今回は上記の通り私が映像音響設備の施工管理をやめた理由を簡単に書いてみました。

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