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株式会社LANYさん社会福祉法人悠久会(島原)へ来訪 ~デジタルマーケティング×福祉の新たな可能性~

今回、株式会社LANYの代表の竹内渓太氏とCOOの市川昌俊氏が社会福祉法人悠久会の取り組みや事業所の視察と意見交換するために訪問してくださいました。

株式会社LANYとは

LANYはミッション「価値あるモノを、インデックスさせる。」を掲げ、SEOやコンテンツマーケティング、広告運用等を中心とした企業等のデジタルマーケティングを支援する会社です。

LANYとの関わり

XやYoutubeなどで「SEOおたく」のアカウントで情報発信をしてきたLANY。SEOに関する有益な情報をYoutubeで提供し、ホワイトペーパーを配布する等、私がSEOの情報収集や学習をする祭には大いに役立ちました。(YoutubeやXでフォローしていました)

縁あって、LANYの竹内さんより福祉分野等のデジタルマーケティング活用支援に興味があるとの申し出を受け、プロボノ支援を受けることになりました。

プロボノとは?
社会人がその職業による専門性に基づく知識や経験などを生かして行うボランティアを指す。また、それを行う社会人をいう。プロボノ(pro bono)の語はラテン語の(pro bonopublico)の略で、その意味は、「公衆の善のために(for the public good)」である。

非営利用語辞典

福祉とデジタルマーケティング推進プロジェクトについて

福祉業界は時折、「キツい」「待遇面」等のネガティブなイメージが先行しがちです。しかし、福祉はキツいだけの仕事ではなく、利用者さんとの心温まるようなほっこりしたエピソードがあったり、やりがいも多い仕事です。給与面では近年、処遇改善加算により待遇改善が行われています。離職率も令和5年上半期雇用動向調査結果の概要「産業別の入職と離職の状況(PDF)」によると医療・福祉は全産業平均の8.7%と同率と他業界とも遜色ありません。

また、我々の主な事業である障がい福祉事業は、就労支援分野など働くことを支援する仕事も含まれています。悠久会では、地産地消のおむすびカフェ「島原むすびす」や焼きたてパンを販売する「花ぞのパン工房」などの飲食事業、「きらり作業所」では、レーザーカッターや3Dウッドターニングマシンなどのデジタル工作機械を活かした商品作り(Fab事業)にも取り組んでいます。介護というイメージの強い福祉業界ですが、実際にはこのような就労支援事業等を通じて、まちづくりや地域活性化に取り組んでいます。

自らメディアを持ち、発信することでポジティブな変化を起こす

マスメディアからの情報により、福祉に対する世間がイメージは偏ることがあります。しかし、現代では自社でも個人でも、自らメディアを持ち、SNSを活用して発信をすることが可能な時代です。
偏りがちな福祉の世界を、福祉従事者側の視点からポジティブに伝えることもできます。

福祉学生の福祉離れすら起こる時代に、我々は福祉の魅力や社会的意義をポジティブに伝えることで、福祉のイメージアップや活性化につなげたいと考えています。

この思いは、LANYさんの掲げるミッション「価値あるモノを、インデックスさせる。」とも共有できるものだと感じています。

実際の実際のプロジェクトの進捗等

この目的をLANYの竹内さんとも共有し、定期的にオンラインでミーティングを行っています。「福祉の魅力をわかりやすく伝え、福祉に興味を持って関わる人を増やす」というテーマで、様々な媒体を活用し、積極的に情報発信を行っています。

LANYさんはSEOの知見に優れた会社であり、SEOの観点から助言をいただいたり、最新のトレンドを活用した採用手法の提案やデジタルマーケティングの総合的な助言を受けています。ちょっとした雑談やアイディア出しから成果の出る企画が生まれることもあり、地方の社会福祉法人と都市部のデジタルマーケティング会社という異なる属性の掛け合わせから、面白いものが生まれると感じています。

デジタルマーケティングの重要性 ~伝え方の大切さ~

元来、福祉業界は情報発信が得意ではありませんでした。
「陰徳善事」という言葉があります。

陰徳善事
見返りを期待せず、人に知られないように密かに善行を施すこと。
近江商人の経営理念として知られている。

四字熟語

日本人の特性なのか、良いことをしていても自らPRすることを美徳としない風潮があります。特に、福祉業界では広報に力を入れている事業所が一般企業と比較すると少ないように感じます。

一昔前、福祉のチラシにはタイトルにダサいワードアートを使ったセンスのないものが多く見かけられました。「なんで、福祉のチラシってこんなダサいんだろう」と若かりし頃に、疑問に思っていました。
(ただ、過剰にオシャレを意識しすぎたデザインを無理に取り入れるのも個人的には違和感を感じてしまいます。調和やバランスが大事なのでしょう)

昔っぽいワードアートの例

参考「【Office】昔のダサい「ワードアート」を使う方法

良いコンテンツを伝えるための工夫 ~デジタルマーケティング~

センスのあるコンテンツ作りは重要ですが、それだけでは不十分です。作ったコンテンツを届けたい人に見てもらうためには、工夫した発信が必要です。

「発信しなければ伝わらない」「発信の方法が悪ければ届かない」

悠久会にもパン屋さんがありますので、パン屋さんを例にしてみます。
腕利きのパン職人さんが美味しいパンを作っても、お店が人里離れた山奥にあり、街の人々に認知されていない、お店までの道が難しくお客さんが辿りつけない状況では、せっかくの美味しいパンも宝の持ち腐れです。

美味しいパン(顧客が喜ぶコンテンツ)を届けるためには、お店の場所をわかりやすくする看板や表示の工夫、入りやすい雰囲気のお店作り、陳列やディスプレイの工夫が必要です。良いパンを届ける(伝える・見つけてもらう)ための工夫が広報やデジタルマーケティングの役割ではないでしょうか。

コンテンツがともなわない情報発信

しかし、街中にあって宣伝が上手でお店が綺麗でも、肝心のパン(コンテンツ)が美味しくなければ、お客さんをガッカリさせてしまいます。良いコンテンツがあることが前提であり、良質なコンテンツ作りは欠かせません。

社会福祉法人悠久会の事業所視察について

当日の訪問の様子をレポートします。

山の上カフェGardenでランチミーティング

まずは、当法人が運営する山の上カフェGardenにご訪問いただき、ランチを食べながら近況報告を行いました。有明海を見渡せるテラス席の眺めが自慢ですので、ここで皆で写真を撮りました。

山の上カフェGardenからの景色

事業所訪問 花ぞのパン工房・島原むすびす・若菜寮

花ぞのパン工房
続いては、花ぞのパン工房の視察です。この事業所は就労継続支援B型事業所で自宅やグループホームから通い、パン作りを通して職業能力の向上や社会生活能力を高める支援を行っています。パンを販売して得られた利益は利用者さんたちに工賃として支給されます。花ぞのパン工房のサービス管理責任者からは、様々なバックグラウンドを持った利用者さんたちがいて、パン作りだけではなく、人間関係の支援や良好なコミュニケーション確立の支援を行っているとの説明がありました。

花ぞのパン工房

島原むすびす
地産地消のおむすびカフェ「島原むすびす」では、担当者から島原半島の具材を活かした商品作りや地域活性化の取り組みとして、火山をモチーフにした「火山弁当」の商品開発エピソード(地域おこし協力隊とのパートナーシップ)や島原鉄道の観光列車カフェトレインでの活用など、店舗の特色について説明いたしました。


島原むすびす

若菜寮
島原駅の裏手にある障がい者支援施設(入所施設)の若菜寮にも訪問いただきました。管理者からは、重度高齢化に対応するための設備の説明や、支援員としてのやりがいや、利用者さんと関わる際には楽しく、明るく接することの重要性など、職員のあるべき姿について説明がありました。また、時折、入所している利用者さんが話しかけてくるなどのコミュニケーションを取る機会がありました。

若菜寮

まとめ

今回の訪問は、LANYの活動拠点の東京から長崎県島原市まで、LANY竹内さんが実際に法人や働いている職員さんの話を聞きたいという熱い思いから実現しました。私は以前、東京の本社で竹内さんにお会いしたことはありましたが、悠久会のスタッフとは初対面でした。リアルな対面だからこそ伝わる熱量や思い、共有できたものがあったと感じました。

LANYの竹内さんのご厚意で、引き続きプロボノ支援・プロジェクトを継続してまいります。悠久会としても、福祉×デジタルマーケティングの協働の可能性を探り、福祉がデジタルマーケティングを使い倒したらどうなるのか?といった新しい挑戦にパートナーシップを発揮して取り組んでまいりたいと思います。

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