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NTT民営化【初の株主総会指導】

1985年、日本の通信市場は自由競争の時代に入る。

それまで、国内通信は日本電信電話公社、国際通信はKDDにより独占されていたのだ。日本電信電話(NTT)の初代社長には電電公社総裁を務めていた真藤恒氏が就任する。民営化当時、従業員は31万3600人、初年度売上は5兆1340憶円のマンモス企業となっていた。

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平和相互銀行と住友銀行の合併承認総会が行われた翌年、電電公社がNTTとなって初めての総会が行われ、久保利がその指導に入ることとなる。一括上程・一括審議方式は、この電電公社がNTTとなった初めての総会で、一般の個人株主を多数参集して開かれたことにより、新しい一歩を踏み出した。

ホテル内の大きな宴会場をすべて押さえ、右翼や総会屋の抵抗による万一に備えて、議会内容を公にする為のビデオ放映可能な装備を行い、立ち見も可能にした。

NTT真藤社長の采配と、万全を期して臨んだ久保利の指導が、苦しい闘いをねじ伏せる。こうして久保利は、世間をも巻き込んで総会屋を撲滅させていくのだ。

この文章は、公式ホームページのBIOGRAPHYより転載したもので、久保利英明本人の今までの書籍、及び、本人への取材に基づき書かれております。

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