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爺に相談する人と患者、お互い変人です。

爺さんは65歳でサンフランシスコのクリニックを閉じた。
そしてサンフランシスコからハワイの田舎にやってきて、今は80歳。
ハワイにやってきて、どう感じるかって?
そりゃ、住んでいる者と旅行で訪問してくる人では、大きく違うよ。
日本からの旅行者は、日本では味わえない非日常感を感じて開放感を得るらしい。
一方、15年住んでいる爺には、青い海と空と毎日出てくる虹は、当たり前になってくる。
大自然は、美しいけど、一方で、サンフランシスコや日本のような多彩な料理がないことが残念になって来た。
まだ、シャバっけが抜けていないかな?
老人になってもおいしいものを食べたい。
まだ、悟れない私を反省します。

農園に行って薬草を取って精製して研究するのが仕事なんだけど、
インターネットを使って、メール、メッセージ、フェイスタイム、ラインで、
ほぼ毎日質問が来るので、それにも応える。
返事するのは嫌じゃないよ、むしろ楽しい。
50年もやっているのだから慣れたもんです。
ただ、毎回、困ったな〜と思うことがあるのです。
病名があるものから、病名不明で体調が悪いものまで色々ある。
そこで、
「はい、はい、どういう状況なのでしょうか?」と尋ねる、
すると、ほとんどん人が、病院から出されている薬のリストを送ってくる。
「?、それじゃ何にもわからないのですが。」と言うと、
質問した人も、?と首をかしげる。
「つまりですね、薬剤というのは、担当した医師の考えなんです。あなた自身は、自分の現状を、あなたはどう思っているのですか?」
「つまり、どんな病気も何十年も続くと言う事は、ご自分の生活パターンの中に原因がひそんでいるのです。どういう生活をして来たのですか?。」と聞くと、
質問者は、?、と首をかしげる。
患者は、何を私が言いたいのかが分からないのです。
お互いが、はてな?と立ち止まります。

私が言いたいのは、例えば、
あなたは血圧の薬を飲んでいますね。
でも、薬は、あなたの血圧が、何故高くなったのかを全く説明していないのです。
税務署が来たから血圧が高いのかもしれない、
夫婦喧嘩して血圧が高いのかもしれない、
夜遅くまで、暴飲暴食して血圧が高いのかもしれない、
小さなことまで気になって、イライラする性格だから血圧が高いのかもしれない、
働きすぎて、疲れているのに、休めないから、血圧が高いのかもしれない。
いつ、どういうキッカケで血圧が高くなったのか?
それを、私は知りたいのです。

薬で一時的に血圧が下がったところで、
生活形態が同じなら、血圧は高いままですよね。
日々の生活の中に病気の原因があるのですから、それを振り返りましょう。
病院で高血圧症だと言われてから病気が始まったと思っているのですか?

ところが、ほとんどの人は、日常に追われていて、自分を振り返って見た事がないのです。気がつくと、体が不調で、病院に行ったら高血圧症と言われて、薬をもらった。そこから何年も経っているのに、血圧を測って同じ薬をもらい続けている。
なんとなく、何とかならないかと思って質問して来るのです。

糖尿病の人は、呑気な人が多いですね。
薬を飲んでコントロールしているから大丈夫です、と言う人が多いです。
夜中に重い食事をして酒を飲んで、それが楽しいのだからほっといてくれという人もいます。
でも、その家族が心配して連絡してきます。

他に、癌で化学療法を繰り返して、へとへとに疲れて、何とかならないかと、
漢方の考えを聞きたい人もいる。
そういう人も、病院で出されている薬を報告してきます。
若い人なら抗がん剤で一気に癌を縮小させたい気持ちも分かります。
抗がん剤は癌細胞を殺しますけど、その何倍も多くの正常細胞の芽を殺すのですよ。老人で、体力がないのなら、抗がん剤をやめるべきです。
抗酸化作用を併用しながら、抗がん剤を、免疫力を刺激するために使うのだという医者がいました。
素晴らしいですね。それなら老人でも治療できるでしょう。
ところが多くの患者は、抗がん剤をやめることは死ぬことだと思っている人が多い。だから、こういう抗がん剤を使っているのですが、どう思いますかと質問してきます。

でも、私が知りたいことは、
どういう生活をして来て、癌にまでなったのか?なのです。
ところが、病人にとっては、不調を感じて病院に行って、病名を告げられてから、不安が始まったのですが、それまでの生活パターンとかは考えた事がない。

この最初の、お互いが見合って、はてな?はてな?のやりとりがあります。
このあたりが、漢方医と西洋医の違いかもしれない。
西洋医なら、血液検査、尿検査、いろいろな検査をして、何の病気かを見つけて、病名が決まったら、それに見合う薬を出す。

漢方医の場合、生活パターンを聞いて、身体を触診して、脈を見て、どうやって自然治癒力が衰えたのかを考えるのです。
だから、血圧についても、それぞれの体質、体力や胃腸の調子によって、
自然治癒力が戻って来る方法を考える。
だから本人にも何故体調を悪くしたかを考えてもらう必要があります。

神様に生命力を授けられて、この世に生まれてくる。そこに備わっている自然治癒力を、どこかで失ってしまったのですね。

私たちが食べる食事の栄養と呼吸で取り入れる酸素は、身体のどこに行くかな?
皆んな、胃腸と肺に行くとだけ思っていますが、
まだ、先があるのですよ。
全て、人間が持っている40兆個の細胞の中に届けられます。
細胞核に仕事をさせるエネルギーを、ミトコンドリアで作るために、
全ての栄養と酸素が必要なのです。
この細胞内のミトコンドリアの状態が、健康か不健康かを決めています。

健康状態を左右しているのは、ミトコンドリアの健康状態です。
細胞に毒を送れば、細胞は弱ります。
細胞が弱れば、身体が弱ります。
自然治癒力とは、ミトコンドリアが元気だということです。
過剰な栄養はミトコンドリアに負担をかけます。
栄養不足でミトコンドリアが弱ります。
睡眠不足、働きすぎ、過労、ストレスはミトコンドリアに負担になります。
ミトコンドリアのレベルから健康を考えましょう。

人は意識で描いている自分になっています。
つまり、自分の意識の状態が自分を作り出しています。
ですから、何故そうなったのか、
どうやれば、変われるのか、
これがハッキリと映像化できると、
脳が自然治癒力を発揮します。
薬草と、私が作っている抗酸化作用があるハワイの植物エキスは、
ミトコンドリアを元気にします。
細胞内のミトコンドリアが健康で元気だとイメージできるように、
生活形態を変え、考え方を変革しましょう。
自分の新しいイメージを明確に意識化できると元気になります。
それを助けるために、お互いの話し合いを繰り返すのです。




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