#74 親であっても1年生 親と子は同級生
私の家の宗派でもある、曹洞宗
この日本での開祖である、
道元禅師
この方が書いた書物に、
「正法眼蔵」があります
その中の山水経の巻に、
「生児現成」
という言葉が出てきます
親子関係を考える時に、当たり前ですが、
先に親がいて、そこから子が産まれます
親がいなければ、子が産まれないのは事実です
ではその逆はどうでしょうか?
子がいなければ、親も存在しないのでは?
また当たり前ですが、
子を産む前の親は、大人ではあっても親ではない
子が産まれることによって、はじめて親となります
つまり、親と子は、同時に生まれます
何十年と生きてきた人であっても、
子が産まれると、親の新人さんになります
ピカピカの親1年生です🤭
当然、親は子よりも年齢は上です
子よりも多くのことを知っています
しかし、親としては1年生ですから、
親と子は、同級生ですから、
お互いになんにもわかりません
なので、親は子を育てますが、
子に親が育てられることもあります
さらには、子は親よりも、
ずっと早く成長します
だから、思春期の子の気持ちを、
親が理解できないのも当然のことです
子を育てるのは、喜びがたくさんあります
それと同時に、苦労もたくさんあります
人を育てるというのは、一筋縄ではいかないし、
きれいごとだけでも進みません
自分は親なのだから、しっかりしないとと、
誰に言われたわけでもなく、思ってしまいます
それで必要以上に、
自分を追い込んでしまったりします
なぜこんなにも自分の言う事を聞いてくれないのか
なぜこんなに愛しているのに伝わらないのか
などと、イライラがつのり、
厳しいことを言ってしまったり、
それによりまたイライラして、
このような負の連鎖で苦しんだりします
ですから、道元さんがおっしゃるように、
親もピカピカの1年生、親と子は同い年、
このことを、ぜひ忘れないでください
親がいるから、子がいます
子がいるから、親がいます
親子は共に学び生きる存在で、
お互いの存在によって、
今ここに、親子として存在しています
お互いが初めてで、新人で、1年生ですから、
間違って当然です
失敗して当然です
なにも嘆くことではないです
焦らずに、ゆっくりとお互い学んでいきましょう🥰
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