見出し画像

#60 真面目で誠実だから出る悩み 後悔

何か出来事が起きて、「あぁもっとこうすれば良かった」、
「なんであんなこと言ってしまったんだ」と思うことがあります

自分がやってしまった、言ってしまったことを、
思い悩むこと、これが後悔こうかいです

過去に行動したことを、もっとこうすればと仮定して、
今現在こうなっているかもしれない世界と、
実際に自分が起こした行動や言動の現実と比較して、
やんだり、悩む

つまり、実際は起きていないことを妄想もうそうして作り出す世界、
バーチャルの世界を頭の中でプレイして、
あれこれ思い悩むんです、かなり高度なことですよね

こうした後悔こうかいは、何か他の人よりも能力が劣っているからとか、
自分が未熟だからというように思われがちです

でもそれはむしろ逆で、
それだけその人が頭の中でシミュレーションできるということ、
素晴らしい想像力があるということなんですよね

ですから、後悔こうかいしたからといって、そんなに自分を責めないでほしいです

それでも、何をしていてもあの時のことが思い返される、
家に帰って来ても、好きな動画や音楽を聴いていても、
このような方は、すごく真面目で誠実な方なんだろうと思います

仕事においてもそうだと思います
それぐらい後悔するぐらい、責任感を持って取り組む方もいます
逆に、言われたことをすればいいとか、
時間さえ過ごせばいいと、考えている人もいます

私は現在、いわゆる公務員です
しかし障害者雇用しょうがいしゃこようですので、給与面や仕事の複雑さ、
いわゆる仕事における責任というものは、
正規職員の方や再任用の方とは、明確に違います

ですが、同じ場所で同じ目的で、より良くしていこうという想い、
これはどんな立場であれ、一緒です
周りから見れば、私は楽な仕事をしているように見えるでしょう

みんなより勤務時間も短く、足の障害があるので、
肉体的な仕事や移動を伴う仕事は免除される、
これは見方によっては、楽でいいねと感じると思います

しかし、みんなそれぞれ役割があります
それと当時に能力もそれぞれ違います、感じ方もそうです

やはり最初は、腫物はれものあつかうように対応されたり、
これはあなたがやる必要ないと強く言われたりして、
悲しく思ったこともあります

でも必ずみんな必要なんです
関係があるから、今現在成り立っています
私にしか出来ないこともある、私が頼むことで進む仕事もあります

ですから、後悔こうかいしたり、責任を感じて思い悩んだりすることは、
決して悪いことじゃないです

そこで、リラックスと安心を分けてみてください
安心は、仏教では”あんじん”と言います
この二つは、同じだととらえる方もいるかもしれません

リラックスというのは、身体に対して使う言葉です
安心あんじんするというのは、心に対して使う言葉です

私たちは、もちろん心だけで生きているわけではないです
かつ、身体だけでもないわけです
この心と身体の両方が良い状態だと、
人間は最高のパフォーマンスができます

つまり、後悔こうかいをしてしまうような真面目で誠実な方は、
家に帰って家族と過ごしていても、友達と遊んでいても、
頭の中はそのことを考えてしまうと思います

そんな時に、身体が疲れきっていたら、心にも影響が出ます
仕事をしていて、つい、重いものを落としてしまった、
階段を踏み外して転びそうになったなど、
ケガをしそうになるというのは、身体が疲れている場合が多いです

仕事に対して責任感がある、だから仕事のことを常に考える、
これは大事です、大事ですが、最初に書いた後悔こうかい
この後悔こうかいは悪いことではないです、さらに、
人間が発達したからこそ得た、一つの感情です

そして、それにより苦しみも生みます
なので、必要かと言われたら、必要ではないんです

なぜかというと、現実では起きてないことを
あれやこれやと考えているからです
それは、妄想もうそうであり、仮想かそうなんです
だから、全く生産的ではない

そしたらこの後悔こうかいをどうしたら良いのか、
それは、次に失敗しないようにどうすべきなのか、
例えば自分のスキルが足りないかもしれない、
時間が足りないのかもしれない、何らかの仕組みが必要なのかもと、
具体的に何がこの失敗を招いたのかを、
きちんと現実の上で考えることです

いくら後悔こうかいして自分を責めたところで、現実は変わりません
もちろん反省は大事です、きちんと反省したら、
起きている現実に目を向けて、次への対策を考えてほしいです
そっちにエネルギーを使ってほしいです

後悔こうかいが起きて、反省して、次への対策が練られていないと、
身体はリラックスしませんし、心の安心も起きません

後悔こうかいに引きずられて、みんなと居ても一人だけ暗かったり、
ケガや事故に遭いそうになってしまうと、
それはもはや、後悔こうかいの原因になったことが問題ではなくなっています

自分の頭の中で起きている、妄想もうそうに引きずられて、
身体も心もヘロヘロになり、
低いパフォーマンスしか発揮はっきできない状態にある、
これが問題ですよね

まずは、自分の身体をリラックスさせる、
そして、どのようにすると自分の身体は、
リラックスするのかを知っておくことです、これも仕事です

次に心の安心あんじん、これは頭で考えるなといっても無理ですよね
どんな時でも、頭を無にするのは非常に難しいです
なので、後悔こうかいしてもいい、でも自分で後悔こうかいはここまで、
次からはこうしていこうという、切り替えですね

いつまでも後悔こうかいするのは、進んでいきません
ですから、後悔こうかいの気持ちが出るのはしょうがない、
そこで「あぁ~」って思ったら、「よし!これで終わり」と、
自分に言い聞かせて、現実での対策を考えましょう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?