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逃避の散歩 150.都道155号線

小田急町田駅を下車し、神奈川中央交通バスに乗って24分。図師大橋停留所を下りてすぐのところにある図師大橋交差点。ここが今回歩く都道155号・町田平山八王子線の始発点だ。同道は町田、多摩、八王子、日野の4市を通り、終点は八王子市の石川入口交差点となっている。


1.町田市

都道57号・芝溝街道と交わる丁字路交差点となっていて、道幅は広い。歩き始めてすぐの所にある別系統の図師大橋停留場前を通過する。緩やかなに上りながら左へ曲がったところで平坦になり、そして右左に緩やかなカーブしてながら信号を一つ越えたところで、6分に日陰橋停留場を通過。

そこから緩やかに右へ曲がりつつ直線で緩やかな下りとなり、日大三高入口停留所をへて8分に日大三高入口交差点を過ぎる。ここで4車線分はあった道幅が見た感じで2車線半くらいに狭まり、最初の左のカーブは上りとなっている。上り終えると左右のカーブが連続し、15分に桜橋停留所を過ぎる。

同停留所からすぐの丁字路交差点からまた道幅が狭まっていく。路肩も人1人分の幅しかなくなり、車の通りに気を配りながら18分に左へ少しカーブする所で大泉寺停留所を過ぎる。

21分に山の停留所を過ぎるとまた左へ少しカーブし、その先の丁字路で道幅の割に車やツーリングの自転車が妙に通るので慎重になりながら先を進む。そして23分に小山田小学校前停留所を過ぎ、その先の信号で右へカーブしていく。

そしておっこし停留所を過ぎて農作地が見えたところで少し左へカーブし、30分に小山田停留所前の丁字路を右へ入り最初の角へ。

そして、この道である。

非常に厳しい重量制限と非常に狭い車幅制限がある、いわゆるきょうあい道路だ。今回はこの事実上の軽自動車専用道路となっている区間を通り抜けたくて選んだと言っても過言ではない。

入ってすぐに視界の悪いS字カーブを抜けて木々の間を抜けると軽い下りになり、坂下の寺の入り口から緩やかに蛇行している上り坂を抜けて交互通行のために拡幅された退避路(といってもやはり狭い)に出ると、畑が広がるのどかな風景が目に入るが、すぐにS字状のカーブが連続する。

退避路から数えて三つ目の、用水路に架かる橋を渡るカーブから角度がきつくなり、そこから上り坂になる。民家の前にある五つ目のカーブで急に傾斜が上がりながら六つ目のカーブへ。

左右の木々も相まって先が見通せない急なV字状のカーブを抜ける。角の中央にあるカーブミラーがあってないような状態になっていて、もし対向車両が来たら抜けるのは大変だろうと容易に想像できる。

抜けた先で勾配は緩くなるものの、上り坂は続く。そして進行方向から見て右側、高低差のある畑が広がる風景を見おろすと、ただの狭隘道路を散歩をしているはずなのに旅をしている感覚に襲われる。(トップ画像参照)

そんな風景を過ぎると、トタンや網などで作られた仮囲いや柵に挟まれた道になり、途中で小規模な畑の横を過ぎてさらに進んで45分、ブロック塀が見える坂の頂点に出る。楽しかった遊園地のアトラクションが終わったかのような物寂しさを少し感じてしまう。

2.多摩市

少し進んで左側にKDDIの施設(グーグルマップで確認)、そして右側に駐車場がある丁字路に出る。狭隘道路の出口からここまでは案内標識こそないが、実は町田市と多摩市との境に位置している。

さっきまで通った狭隘道路の方を振り向くと「この先道狭し! すれ違い困難」「この先、降雪時通り抜け困難」と書かれた看板を見つける。やっぱ、あの道を都道と決めた都もどうかしていると思う。

丁字路の角を左折するとすぐに下り坂となり、49分に坂下の都道158号・南多摩尾根幹線道路との交差点で信号待ち。さっきまでの狭隘道路からは打って変わり広い道となり、横断歩道を渡ってすぐのところで八王子市の案内標識が目に入る。今回は多摩市とわずか500メートルほどの付き合いだった。

3.八王子市

案内標識を過ぎるとまた下り坂となる。歩道橋のゆうやけ橋がある別所小入口交差点から別所小学校停留所を過ぎる。同停留所は八王子市に入って最初のバス停で京王と神奈川中央交通の二社の路線がこの先続いているようだ。

続けてせせらぎ橋停留所からせせらぎ橋を過ぎたところで右へカーブしつつ別所小入口北交差点を通過、カーブを抜けると直線になり、別所谷戸停留所、八王子別所南交差点、八王子別所交差点を一気に下っていく。

1時間3分に八王子別所北交差点を過ぎるところで奥に見えてきたのは京王相模原線京王堀之内駅(121回)の西側に当たる高架だ。その下を越えて堀之内駅入口交差点を過ぎる。

1時間8分、都道158号・多摩ニュータウン通りとの交点である大栗川橋南交差点を通過したところで都道155号は「平山通り」という名称が付く。大栗川橋を渡り、都道20号・野猿通りとの交点である大栗川橋北交差点を越えると余裕のある片側2車線だった広い通りが半分の片側1車線になる。

上り坂になり、堀之内二丁目停留所を過ぎる。ここからは京王バス単独の路線となるようだ。坂の頂点で北八幡寺芝トンネルを通り抜け、出るところで左へカーブした先の交差点を渡り、高台の緑地である越野北八幡西緑地の下を抜けていく。

同緑地の西端を過ぎたところから右へカーブし、信号を一つ渡ると上り坂になり帝京大学中高北停留所を過ぎ、堀之内第一トンネルと堀之内第二トンネルを抜けて坂上に出て、丁字路の東京薬科大学東交差点を経て堀之内第三トンネルへ突入する。

4.日野市

緩やかに右へカーブする堀之内第三トンネルを通り抜けて1時間28分、日野市の案内標識が目に入る。それを過ぎてすぐの堀之内トンネル北交差点から下り坂になる。

平山城址公園入口停留所を過ぎたところで左へカーブし、抜けた所で信号を一つ越えて平山二丁目停留所と高台に架かる奥山橋の下をくぐると、奥山橋下交差点に出る。この交差点に来たのは、市内駅ラリー(43回)で多摩動物公園駅から京王線南平駅へ向かったとき以来だ。

あのときもこの交差点から平山三丁目交差点と平山五丁目停留所を過ぎ、平山五丁目交差点まで坂を下りて都道173号・北野街道を右折した。だが、今回はさらに坂を下っていく。

1時間38分に坂下から京王線の線路の上に架かる平山陸橋を渡る。市内駅ラリー(43回)でこの橋の下を通ったことはあるが、渡るのは初めてだ。渡り終えると続けて浅川に架かる平山橋を渡る。この橋から豊田三丁目交差点までは以前歩いた道と重複している。

平山橋交差点から右へ緩くカーブする上り坂になり、平山橋北交差点と平山橋停留所を過ぎたところで坂上に出て、東平山二丁目交差点と豊田三丁目停留所を過ぎて1時間47分に豊田三丁目交差点を渡る。市内駅ラリー(43回)ではこの交差点を右折してJR豊田駅に向かった。

JR中央線の線路の上に架かる豊田陸橋を渡る。当然だが車道からは渡れないので、側道から豊田駅南第1駐輪場にある階段から歩道に出て線路を越えて橋を渡り終えると信号を挟んですぐ上りとなり、左へ大きくカーブしながら1時間42分に富士町交差点を通過するとしばらくほぼ一直線の道になる。

そして1分おきに富士町停留所、旭が丘一丁目交差点、旭が丘二丁目交差点を過ぎ、旭が丘三丁目北交差点からミニバス旭が丘停留所を挟んで旭が丘六丁目交差点、旭が丘五丁目交差点、旭が丘小学校交差点を抜け、日野旭が丘小学校前交差点から市立旭が丘小学校前で右へカーブする。

5.再び八王子市

2時間8分、カーブを抜けるところで八王子市の案内標識が目に入る。いうことは、終点までの残り距離はあとわずか。

信号を二つ越え、JR八高線の線路が敷かれた切通しの上に架かるあかはけ橋を渡り、そこからさらに二つ目の信号を過ぎた右へカーブしている坂を下ると国道20号・甲州街道と合流する。そこが都道155号の終点だ。

2時間13分、終点の石川入口交差点に到着。この先は都道59号・多摩大橋通りとなる。

さて、いつも通り電車に乗って帰るわけだが、ここから近い駅は1キロメートルほど歩いたJR北八王子駅。しかし、八高線の駅で運行本数が少なく、待っている間に交通の便がいいJR八王子駅や京王線京王八王子駅方面に行けそうなので、とりあえず京王線京王八王子駅へ。

行き方はこの交差点を左折し、市内5駅ラリー(124回)のときと同じく甲州街道を進んでいくだけだ。今回は以前通過した1番口ではなく最も甲州街道寄りの西口に行く。明神町交差点の歩道橋を渡った後も甲州街道を少し進んで二つ先の奥多摩中等教育学校前を左折するだけだ。17分で到着する。

今回のルートはこちら。
※:グーグルマップの仕様上の問題で、一部は実際に歩いた道と違う箇所があります。