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逃避の散歩 31.亀有から柴又そして金町

(30.浅草から亀有)より続く。

柴又は一度だけ、厄払いで帝釈天に行ったことがある。その時は人生で初めて京成線を使ったのも覚えている。それからかなりの月日がたっている。

また、柴又まで歩いて行ってみようと思ったのは、先日『男はつらいよ』シリーズを動画配信のサブスクリプションで完走したことも理由だ。学生時代に学校行事のバスの中で流れる定番作品で、当時は単純な好みで面白いと思わなかったが、歳を無駄に重ねてきちんと通して観ると面白く感じた。

わかりやすいので、目的地は矢切の渡しにしよう。

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JR亀有駅南口に戻ってきた。さあ、始めますか。

五差路になっている駅前交差点を渡り、斜めに伸びている道に入る。先にアリオ亀有の看板が見える。右側の歩道に直通通路を兼ねた歩道橋に直通しているエスカレーターがある。だが、人が多く乗っているのでそこを通るのは避ける。左側の歩道から環状七号線の香取神社前交差点を横断して亀有香取神社の前を抜け、アリオ亀有前に差し掛かる。

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スタートから4分(浅草からは2時間1分)経過、アリオ亀有の前を通過する。神社と寺(墓地あり)の隣にあるショッピングモールとか個性的すぎる。

江北橋通り(旧水戸街道)と交差する亀有二丁目交差点を左折。信号ありの横断歩道を二つ越えて中川橋を渡る。その先は「新宿」だ。

しん宿じゅくじゃないよにい宿じゅくだよ。

ただ言ってみたかっただけだ。

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15分(浅草からは2時間12分)経過、新宿小学校南交差点で信号待ち。

信号が変わり、横断歩道を渡ったら左。左右二つに分かれるが、右に入って最初の角を右折。柴又踏切を通り抜ける。JRの貨物線用に使用されているものだ。そして、水戸街道に出る。よ、久しぶり。進行方向から見て左側には亀有警察署が見える。

亀有警察署前交差点は丁度信号が赤信号になってしまったので、そばの歩道橋を渡って先を進み、区立新宿中学校の横を抜けていく。

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23分(浅草からは2時間20分)経過、新宿交通公園の前を通過し、交差点から2車線の道へ移動する。路線バスがよく通る道だ。そこから二つ目の交差点、柴又二丁目交番のある六差路を越えたところからまた一車線に戻り、閑静な住宅街を通り抜ける。

33分(浅草からは2時間30分)経過したところで、信号のある道に合流する。すぐ左には柴又八幡神社、その先に単線の踏切が見えてきた。手前の電柱の広告に書かれている町名にも「柴又」の字が入っているということは、京成金町線のものだろう。

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踏切を越えた先に交差点があり、「柴又帝釈天前」の表示板が見える。

もう目的地は近い。

横断歩道を渡り、真っ直ぐ進んで題経寺の横を抜けると、江戸川の土手が見えてきた。金町浄水場裏交差点の横断歩道を渡って土手を上る。実は、江戸川の土手を歩くのは初めてだ。

野球場の奥に見えるあれがそうかな? ちょうど階段もあるので、下りて近づいてみる。いろんな媒体で見ているので初めて見ているような気がしないあの手書き文字が目に入る。

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JR亀有駅から43分(浅草からは2時間40分)で目的地の矢切の渡しに着く。

すぐ引き返して、京成金町線の柴又駅から電車に乗って帰ろう。久しぶりに帝釈天通りを抜けていくか。さっきまで通ってきた道を引き返し、題経寺まで進む。さっきも横を抜けたときに思ったのだが、平日とはいえ題経寺を参拝している人が少ない。

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本来は普段からそうなのか、来た時間による偶然なものなのかは今のところよくわからないが、前回ここに来た時は賑わっていた印象があったので、意外さを感じる。

帝釈天参道を歩けば、もう少し人がいるかもしれないと思いつつ、題経寺の二天門まで進む。

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ご時世の問題なのか、帝釈天参道は閑散としている。店の並びなどは以前来た時と大きくは変わっていないような気はする。いくつか開いている店はあるが、シャッターを下ろしている店が多く目立つ。

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54分(浅草からは2時間51分)経過、柴又駅に着く。ここはかなり変わったかもしれない。駅前の店が建て直されて、しかもさくらが増えてるし。それだけこの辺りに長く来ていなかったという証拠だ。

ここまで連続して歩いていたので、やっと水分補給をして一息。あれよあれよとペットボトルの半分が空く。どれだけ我を忘れて歩いているんだと自分に呆れる。こまめな水分補給は大事。

ここから金町まで出て、JR線に乗ろうと思い時刻表を確認してふと思い立つ。水分補給している間に電車が通り過ぎており、次の電車まで15分近く待たされる。ここで以前何かで読んでことをふと思い出す。金町まではたった一駅で、京成金町線の一駅の区間はそれほど距離がないことを。

グーグルマップで柴又駅から金町駅までの経路と距離を検索したら、単純に線路沿いを歩く道のりで1.5キロメートルとなっている。それだったらすぐ歩けば次の電車とほぼ同じくらいの時間に着く。

さっさと移動しよう。まずは帝釈天参道の間を通る柴又街道に出て、さっき通過した柴又帝釈天前交差点を今度は金町駅のある北側へ通過し、京成金町線の線路沿いに出る。金町駅までここから一直線だ。

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金町浄水場を横目にひたすら歩く。記憶が確かならば、単線の線路に沿って歩くことは今までなかった。そういう意味では、この街道に出たのは正解だったかもしれない。二つ目の踏切がある信号のところまでで浄水場の橋に差し掛かり、そこから左右をビルやマンションに囲まれていく。

金町三丁目交差点でまた水戸街道に合流した。そこにある案内表示を見ると、あと200メートルほどで金町駅となっている。さすがに人通りが多くなってきたな。

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1時間18分(浅草からは3時間15分)、ちょうど京成金町駅に差し掛かろうとしたところであのまま待っていたら乗っていたかもしれない電車がやってきて、先の京成金町駅に到着した。

JRと京成、両方の金町駅の出入口がもう見えている。

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1時間20分(浅草からは3時間17分)、京成金町駅と……

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JR金町駅に到着。

そういえば、かなり昔の話だが金町駅は一度だけ来たことはある。でも、その時の街並みは完全に忘れてしまった。

JR線に乗ろうとしたら、学生の帰宅ラッシュに巻き込まれる。失敗した。金町駅の近辺は学校が集まっているのか。また歩くときがあったら時間帯も気を付けないと。

【おまけ:JR上野駅広小路口近くの歩道橋から西浅草三丁目交差点まで】

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アメ横から丸井前の歩道橋を渡り始める。この辺りは信号待ちするよりも歩道橋を利用する方が早く移動できる。

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1分ほど経過、歩道橋の端に着き浅草通りが見える。以前、営団地下鉄銀座線の路線沿いを歩いたときに通っているので、今回は言問通りに出たいこともあり、浅草通りを使わず密を避ける道を選んでいく。

歩道橋を下りたらすぐ左側へ首都高速沿いに歩き、最初の横断歩道を対岸へ渡る。そして、進んで三つ目の丁字路で左折。

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6分経過、東京メトロの上野車両基地前に出る。いま首都高速が見えているので、進むのはその逆。そのまま道なりに進み、清洲橋通りに出たら左折。

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10分経過、東上野五丁目交差点を右折し、かっぱ橋本通りに入る。この通りは浅草寺に行く時は非常に便利だ。そのまま真っ直ぐ歩き、公園六区入口交差点を越えて、六区の五差路に出たら、進行方向から見て交番の右横にある「奥山おまいりまち」を通り抜けると浅草寺の横に出られる。

話を戻そう。かっぱ橋本通りに入ったら最初の角を左折し、そして次の十字路を右折し、四つ目の角で左折して左衛門橋通りに出る。

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そのまま通りを真っ直ぐ進むと、14分経過したところで入谷南公園前交差点に出るので、次の信号の辺りで右側に渡って進む。その後は角が見えたら左、右とあみだくじの要領でジグザグに進む。

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18分経過したところで言問通りの松が谷四丁目交差点に出る。そこからはずっとまっすぐ歩くだけ。言問通りはいつも人通りが少なくて歩きやすい。

かっぱ橋道具街の北端になる金竜小学校前交差点を越え、22分が経過するころには、前回のスタート地点である西浅草三丁目交差点に到着する。

上野から浅草は2キロメートル以内のところにあり、基本的に人通りが少ないので歩きづらいということはない。浅草通りと言問通りの位置を認識しながら適当に歩けば、信号の状況によるが30分もあれば必ず着く。密を避ける移動方法の一つとしてうってつけの道だ。