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写真好きがフォトグラファーとしてご飯が食べられるようになるまでの全記録|8日目

今日は、撮影予定だった方に急遽外せない用できたということでぽっかり時間が空いてしまいしました。

というわけで、午前中はウクレレで弾き語りの練習、Instagramへのアップに時間を使いました🎻♪(ウクレレの絵文字がほしい…。)

好きだからこそ、意識的に離れる。

大好きなこと、重要度の高いことだからこそ、そこから離れる時間を取るというお話は先日のnoteで触れました。

この考えを持つようになったのは、旅先で出会った山梨で自然学校を営む方のお話を聞いたことがきっかけでした。

彼は、10数年前に大手企業の研究員として働いていたのですが、ひょんなことから仕事を辞め山暮らしを始めたそうです。

かつて人の手が入ったものの長年放置され、荒れ果ててしまった広大な藪一帯をたった一人で開拓し、古民家を改修したり、その土地にあるものを使って小屋を立てたり(しかも設計図なしで!)、福岡正信氏の本に感銘を受け、自然農をされていたりと、とにかくエネルギッシュな方でした。

その方がたった一人で飽きずに場づくりを進められたのは、「たくさんのことをぐるぐるとローテーションしながらやったから」だそうです。

つまり、常に楽しい気持ちでいること、新鮮な気持ちでいることをキープするということなのだと思います。

田舎暮らしの種類にもよるとは思いますが、自給的な暮らしはお金を介さない代わりにけっこうやることがたくさんあります。

過去に旅先でお手伝いしたことをこの記事にまとめているのでよければご覧ください。

それらの作業は決して難しい作業ばかりではなく、子どもでもじっちゃんばっちゃんでもできる単純作業がわりと多いです(重いものを運ぶだったり、ある程度の経験値がいることなどは別ですが)。

単純だからこそ、人によってはすぐ飽きてしまいます。だからこそ、山梨の彼は飽きる前に他の作業にすぐ移るということを徹底したといいます。

家の改修に飽きたら、薪置場を創り、それに飽きたら駐車場を創り、またそれに飽きたら壁に漆喰塗りをして…そんなことを10年以上繰り返すと、まあどんどんフィールド全体が豊かになっていきますよね。

実際、そのフィールドにはたくさんの虫たちや野鳥、鶏や猫ちゃん、ありとあらゆる農作物がイキイキと暮らしていました。

森にたくさんの生き物が棲むように、藪状態だったこのフィールドも自然の摂理を尊重しながら手を入れ続けることで多様性に満ちた場になったのです。

感性を磨くためにも寄り道を。

大好きなことほど、それだけに視野が狭まってしまいます。

でも、写真はとくにどんな世界を、光と影をどのように切り取るかという自分の感性が問われます。

だからこそ、写真以外のことにも視野を広げておく必要があると思うのです。

午後は最寄り駅の近くにある紀伊国屋書店とBOOK OFFに行って写真集や写真本にあたることに。

幡野広志という方の本を読み、jpegでなくRAWで撮ることの重要性を学びました(写真を情報として扱うニュース記事業界などは別ですが、プロの撮影現場では「撮って出し」なんて言葉は聞いたことがないそうです)。
これは、ほとんどのプロがやっていることなのに、ほとんどの駆け出しカメラマンがやらないことだそうです。

また、お金をためてカメラを買うのをやめようという話も印象的でした。一ヶ月に2万円コツコツ貯めて一年後に24万円でカメラを買うよりも、ローンを組んででも買った方がいいと。例えば2万円の利子がついたとしても、一年間写真を撮れないことのロスの方が大きいということでした。

納得です!
また、僕自身そのようにしてだいぶ背伸びしてカメラを手に入れたのでなんだかそれを肯定してもらえた感覚になってうれしくなってしまいました(笑)🤣

高橋伸哉さんという方の本も少し読ませていただきました。

その方は一人の方のポートレートを撮るときは少なくとも1,000枚撮るのだそうです。
多くの人はいいところだけを撮ろうとするから1,000枚もいかないけど、高橋さんは被写体の方と会って一緒に歩き出すところからパシャパシャと撮り始めるといいます。
フィルムではなかなかできない、デジタルのいいところを僕は活用していなかったし、自分の想像する範囲に写真の可能性を留めてしまっていたことにも気づかせていただきました。

今日の作品

フォトグラファーになろうと決めてからもやもやした友人の一言

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noteを読んでくれてありがとう! 僕らしく、優しさのリレーをつなぐよ。