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なぜ僕が子どもをキャンプに連れて行くのかという話

結論から最初に話しましょう。
なぜ僕が子どもをキャンプに連れて行くのか。それは、

自然の中で感じてほしい、
体験してほしい、
「何か」があるからです。

僕は今、8歳、6歳、2歳の3人の子供の子育てに夫婦で真剣に、全力で取り組んでいます。「その何かって何?」と思われる方が多いと思いますが、私はあえて特定せずに「何か」で良いと思っています。
そこにある僕の考え方については、後々、少しずつ話していきたいと思いますので、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。


▶︎僕の生い立ちとキャンプ

僕がキャンプに初めて参加したのは中学3年生の夏。近所の団体が主催していた青少年キャンプに誘われて行ったのが初めてでした。それまで家族では小旅行さえしたことがなく、ましてやキャンプなど一度も行ったことがなかったんです。

だけど、北海道の程よい規模の街であり、山々に囲まれた盆地にあるある自然豊かな街・旭川で生まれ育った僕にとっては、毎日がアウトドア。毎日、川に入って魚やどじょうを捕まえ、木に登ったり、道のない場所から山に登ったり、小学生の頃は大冒険の日々でした。

中学生にもなるとサッカー部に入り、土日も練習に励む日々。強豪校だったので、僕らの1学年上の代と下の代はそれぞれ全中連で全国大会に進出している。僕らの代は新人戦では北海道チャンピオンになるも、全中連では北海道ベスト4止まりでした。そんな厳しい練習の日々が続き、自然やアウトドアからも遠く離れていた期間を経て、部活を卒業した夏、前述したキャンプに参加することになったんです。

それは、海辺でのキャンプでした。久しぶりに自然を感じる瞬間に、懐かしさにも似た心地よさを感じました。実を言うと、中学生の時代、僕の心は荒(すさ)んでいると自覚していました。人を信じられず、自分も人付き合いも嫌いだったんです(自分の人生をノンフィクション小説のように執筆しているので興味があれば、そちらをぜひお読みください。)

だけど、自然の中で3日間過ごした時間で、自分の心がすっと楽になるのを感じました。もちろん、一緒にキャンプに行った仲間たちも素敵なメンバーばかりだったので、何をしても楽しかったんですが、あの自然のなかで自分の心も少し開くことができて、ちょっと心が軽くなったのかなって感じています。

このキャンプ体験を機に、僕はまたアウトドアが好きになりました。家族とのキャンプや思い出は皆無だったけれど、参加できるキャンプにはできる限り参加し、高校生になると小学生向けキャンプのボランティアもするようになりました。そして、僕はキャンプやアウトドア活動を通して、先輩たちの知恵から学び、人との付き合い方/コミュニケーションを学び、だんだんと自分に自信がついてきました。キャンプとそこで出会った仲間たちとの出会い。それが僕を大きく成長させてくれたんです。

そして、僕はこう思うようになったんです。

いつか自分に家族ができたら、
家族キャンプをたくさんしたいな。
そして、子どもたちが大きくなったら
親なしでのキャンプにも参加させたいな。


▶︎自然の中で感じてほしい「何か」

さて、僕が冒頭で話しました、自然の中で子どもたちに感じて欲しい「何か。」それは、本当になんでも良いんです。その時、その場所でしか感じることのできない何か。その時の心の状態だからこそ感じることのできる何か。その時、一緒にいるメンバーたちと一緒だからこそ体験できた何か。

その「何か」は、子どもにとって価値ある体験であり、貴重な財産となることを僕は知っています。

中高生時代の僕のように、その何かは「良い出会い」かもしれないし、「心が軽くなる感覚」かもしれない。人付き合いの楽しさを知ったことかもしれない。あるキャンプの夜に見た、それまで見たことのなかったような極太の流れ星を発見することかもしれない。

だから僕はあえて、子どもたちにとっての「何か」を親が勝手に決めてしまわないようにしたいと思っているんです。僕は親として、子どもたちが「何か」を見つけやすい環境に連れて行ってあげたい。もちろん、単純に自然の中で思いっきり遊んで、楽しんで欲しい。

最近のキャンプと子どもの成長

夫婦ともに北海道生まれ育ちの僕たちは、今は大阪の大都会に住んでいます。26歳で大阪に移住してから子供が産まれるまでも、チャンスがあればいろんなキャンプのボランティアに参加しました。淡路島での青少年キャンプ、大阪府立少年自然の家でのファミリーキャンプ、能勢でのキッズキャンプなどなど。

そして、子供が産まれてから大きくなるまではボランティアは控えていたものの、長女が3歳になった時、僕がボランティアで参加するキッズキャンプに連れて行ったのが娘にとって初めてのキャンプでした。その時が初めて「お母さんと離れて過ごす夜」でした。その時はまだ3歳でしたし、今となってはもうその時のことは覚えてないと思うのですが、その時きっと娘は「何か」を感じたはずと思っています。それが「マミィがいなくても、ダディがいれば安心」ということだったのなら、ダディとしては最高に嬉しいです(笑)

妻が妊娠し次男が生まれ3歳くらいになるまではまたキャンプは控えていたのですが、息子が3歳になった頃、キャンプ活動を再開しました。その時に行ったのが、奈良県吉野郡天川村からもう少し山に入ったところにある洞川キャンプ場でした。9月末でしたので暑すぎず、寒すぎずちょうど良い気候でした。子供達にとっては初めてのテント泊。ここは星が綺麗なことで有名な場所でもあります。川遊びをし、広場で遊び、虫を捕まえて大いに楽しみました。しかし、残念ながらその夜は曇っていて星は見ることができませんでした。長女も長男もそのキャンプがとっても楽しかったようで、「また行こうよ。すぐ行こうよ。今度は星見れたらいいよね。」僕にとってはとっても嬉しい言葉でした。子供たちは「何か」を感じて、そう言ってくれたはず。

そんなこと言われたダディはいてもたってもいらずに、すぐに次回の計画を立てました。そして、1ヶ月半後にもう一度同じキャンプ場に行きました。大阪はまだまだ暑かったのですが、さすが山の中のキャンプ場。少し標高もあったので、予想以上に冷え込みました。しかし、寒さに少し震えながらでしたが、念願だった満点の星空を見ることができました。その夜、焚き火のそばで飲んだコーヒー、木の枝に刺して焼いて食べたマシュマロ(スモアと呼ぶ)、寒くてテントの中でおしくらまんじゅうのように寝たことも、全てが思い出に残るキャンプになりました。この時も、子供たちは「何か」を感じたのでしょう。焚き火とマシュマロが大好きになりました。

翌年のゴールデンウィークには、行く2日前に思い立って、今からでもいけるキャンプ場を探して見つけた無人島キャンプに行きました。和歌山県有田市の漁港から行ける地の島でのキャンプでした。まだ海に入って遊ぶには水が冷たい季節でしたが、岩場で遊んだり、海辺の生き物を捕まえたり、釣りをしたり(一匹も連れなかったり…)、綺麗な貝殻を見つけたり、楽しいキャンプになりました。

そこから、3人目の子供として産まれたばかりの里子を預かることになったので、またキャンプはしばらくお預けとなりました。2020年は、コロナ禍ということもあり、一度もキャンプに行けませんでした。そして、この子が今年2歳になり、コロナが収束しかけ緊急事態宣言が解けた期間に(結果的にすぐに再宣言となってしまいましたけど)、久しぶりに奈良県のとあるキャンプ場に行くことができました。

このキャンプで僕は子どもたちの大きな成長を見ることができました。荷物の積み込みを手伝ってくれたり、火起こしを手伝ってくれたり、川で小さい魚やおたまじゃくし、アメンボまでも素手で捕まえることができるようになったり。「こうすれば捕まえやすいんだよ」って一生懸命教えてくれました。そんな知恵も自然に身につけていきます。

2日目は雨でちょっと残念そうだったけど、気持ちを切り替えて、「またここに来ようね!」という子どもたちの笑顔が、僕にとっての最高の宝物となりました。

僕はキャンプが好きです。アウトドアが好きです。自然の中で時間を過ごすのが好きです(パパになってからはキャンプでもゆっくりとは過ごせないのが現実ですが)。

そして、それは子どもたちにも伝染しているようで、子どもたちもキャンプが大好きになりました。そして、行くたびに「何か」を感じてくれているようです。そして、そこに子どもたちの成長の足跡を確かに僕たち夫婦は感じているのです。

キャンプってそこに行くだけで、都会での日常では体験できないことに触れ、チャレンジできないことにも挑戦しやすい環境。子供たちは大人が思っているよりもずっと感受性が高く、キャンプでは大人が想像もできないような様々なことを感じとっていると思います。そしてその一つ一つを通して、子供たちは知恵を発見し、身のこなしを覚え、心身ともにたくましく成長してくれます。

だから僕たちは子どもたちをキャンプに連れて行くのです。

自然の中で感じてほしい、
体験してほしい、
「何か」があるからです。

長い文章を読んでいただきありがとうございました。
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