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とある黒崎真音信者の灰色軌跡《グリザイア》

2023年2月28日、一本の訃報が流れました。

個人的にもかなり好きなアーティストで、
これまでの記事でも何度も名前を挙げてきました。

出会いはCDジャケット

私が一番初めに彼女の音楽に触れたのは
デビューアルバム「H.O.T.D.」でした。

かっこよすぎるジャケット!
当時アニメを見ていなかったので
【HIGHSCHOOL OF THE DEAD】は知りませんでした。

ただただこのジャケットを見て一目惚れ
つまり純粋な"ビジュアルが好き"から入ったアーティストでした。
後にEvanescenceやWithin Temptationが好きだと知って納得もできる
ゴシックな一枚です。

収録されている曲も申し分なく、
程よくロックで退廃的な世界観だけどメロディはキャッチー。
彼女のことはよく知らないまま
「よし、好き、このあとも注目しよう!」
となりました。

それはistアルバムのリード曲である『VANISHING POINT』でも発揮。
文句なくかっこいい!サウンドも、衣装も。
作曲はMintJamという同人音楽にハマっていた私にもドンピシャ。
最高の組み合わせです。
これは最新シングルまで続く関係性だったりします。

しばらくアニメタイアップでポップな楽曲が増えていきますが
服装はいわゆるゴシックや甘ロリが多く見受けられ、
また喜多村英梨や分島花音等と仲良くなっていったことから
「絶対そっち側の人やん」(※ヴィジュアル系にも明るい)と確信。
パーソナルが気になる一人という位置づけになりました。

そうこうしているうちに【薄桜鬼】作品に関わり始めます。
カズキヨネのキャラデザが美しすぎる作品。
私はこのひとの絵が大好きなのです!
嗜好な絵柄と最初期から注目していた歌手の共演。
燃えないわけがありません。

そして来ました、【グリザイア】シリーズのアニメ主題歌。
この楽曲が黒崎真音で一番好きです。
この『刹那の果実』と前期主題歌の『楽園の翼』、
【ファントムトリガー】の『幻想の輪舞』藤間仁三部作が最高です。

私が同人活動で二次創作もしてしまったほどの【ダンガンロンパ】
こちらにて、ついに魂の双子である神田沙也加との邂逅を成します。
楽曲も同人音楽で気を吐いていたAsrielの黒瀬圭佑を起用し正にゴシック。
ビジュアルアートも含めて趣味を全開にしてくれました。
この方向性を是非突き詰めてほしかったな。

更に驚いたのが【されど罪人は竜と踊る】
このアニメ化は正直大失敗しましたが
原作小説は私が一番続刊を楽しみにしている作品
まさかここに関わってくれるとは。
もっとダークに寄せてくれても良かったのよ?笑

つい最近でも【転生したら剣でした】のエンディングテーマを担当。
これからもまだまだまだまだ活躍していくアニソンアーティストの一人
そう信じて疑わなかったです。

神田沙也加との絆

近年は主に
神田沙也加とのユニット活動を命題にしているように感じていました。

神田沙也加の無垢で透明すぎる優しい歌声と
黒崎真音の強くしたたかな受け止めるような歌声が溶け合うハーモニー。
神田の舞台女優としての表現力を贅沢に示した最初の楽曲。

そして他では絶対に見られない表情を引き出したこちらの映像作品。
"作品"という範疇では括れない、
内面がとても滲み出た楽曲
ではないでしょうか。
作詞が神田で映像監督が黒崎。
まさにセルフプロデュースの結晶。尊いです。

そしてまさに「ALICes」を凝縮したような世界観のこの曲。
きっとこういう曲が増えていくだろう、と思っていた矢先の出来事でした。
当時の彼女の心境は痛いほどツイートに現れていましたね。

彼女の一周忌へのブログが、最後の言葉になりました。

二人が再会できていますように。
心より平安をお祈りいたします。

関係者の声


Afterword

つい最近もMONACA歌唱曲で取り上げていましたし
I'VEにも深く関わっていて高瀬一矢特集でも
fripSideも深く関わっていて八木沼悟志特集でも
SUGIZOが脱曲提供していたのでV系特集でも
ほんとに個人的に取り上げる機会が多いアーティストでした。
Elements Gardenはまだ藤間仁は取り上げてなかったけど。

とにかく、
思った以上に私の見える範囲での関係者の声が多くて
これでも抜粋するしかありませんでした。
私自身が好きで、確か交友があったはず
と思いついたアーティストのツイートを探っていた感じ
です。
同世代で現役で追いかけていたアーティストの急逝というものが
いかに衝撃だったのかがわかりました。

上記の通りデビューからずっと追いかけて最新までずっと聴いていて
もしかしたら今までで一番ショックな芸能人の訃報だったかもしれません

そりゃあ神田沙也加さんのときも衝撃でしたが
TRUSTRICKからしか知らないし
遡ればZARDのときも同じようにショックでしたが
彼女も『Don't you see!』からしか知らないし
V系好きとしてはhideやRaphael華月も外せませんが
やはり途中からしか追いかけていないので……

つまりそれだけ若い、早すぎる、という感想です。
自分より年下の方の訃報というものは、
ちょっとやるせなさが強いですね。

誰が言ったか、一番の弔いは「忘れないこと」だそうです。
私はこれからも黒崎真音さんの楽曲を聴いて
それこそ死ぬまでずっと聴いて過ごそうと思います。

みなさんも是非、黒崎真音さんの歌声を忘れずにいきましょう
こんなにもたくさん、作品を残してくれているんですから。


最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!