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アニソンは作曲家で聴け!EX♯4「菊地創」(eufonius)

【CLANNAD -クラナド-】や【ココロコネクト】で有名な菊地創さんが逝去されたことがeufoniusのボーカルであるriyaさんから発表されました。

菊地創さんといえば度々問題発言で炎上してましたが
さすがにこの状況下でそれを話題に出す人はいないようで
ちょっと安心した次第です。

そんな過激な発信とは裏腹に作曲する楽曲は超幻想的
特にメインの活動であるeufoniusでは
ボーカルのriyaの透明感のある歌声を最大限に生かす編曲で
その個性はアニソン業界でも一際輝いて見えました。
こんなに清涼感のある楽曲を量産できるなんて!

確実にこの訃報はアニソンにおける大きな損失です。
個人的にもインディーズの頃から音源を集めていた身として
大変残念に思っております。
心よりお悔やみ申し上げます。


eufoniusの軌跡

ココロニツボミ / eufonius

【このはな綺譚】オープニング。
現在確認できる公式PVはこちらのみ。
ただ本人たちは出てないのであしからず。おくゆかしいですね。
この覆面性は初期から保っているイメージであり、
あまり表舞台には立たない人たちです。


メグメル / eufonius

【CLANNAD -クラナド-】主題歌。
あのロンドンブーツ1号2号田村淳さえも涙に沈めたと名高いアニメ、
及びそれを原作としたゲームのオープニング。
最強の泣きゲーとして君臨するこの作品の存在感は大きく
やはりeufoniusの代表曲としてこちらを挙げる人は多いでしょう。

正確には確かriya名義だったと記憶していますが
アニメ版の『メグメル ~cuckool mix 2007~』がeufonius名義。
アニメの評価に違わぬ美旋律で作品を彩っています。


パラダイム / eufonius

【ココロコネクト】主題歌。
このアニメもこの主題歌も悪い意味で有名ですが苦笑
楽曲は爽やかでとっても清純で清涼なアニソンポップ。
楽曲に罪はないのでこれだけ聴いて留飲を下げてください。
そのくらいスッと入ってくる澄んだ伴奏と歌声です。


比翼の羽根 / eufonius

【ヨスガノソラ】オープニング。
アニメはなかなか過激できわどい作品ですが主題歌はとても涼し気。
ウィスパーのような、それでいてちゃんと響く歌声が特徴的です。


リフレクティア / eufonius

【true tears】主題歌。
これぞeufoniusといったシリアスなシンフォニックポップス
こんなに綺麗な楽曲を得意としているんですよ菊地創は。
実はアニメは見たことないんですが(ゲームもしたことない)
とても内容が気になってる作品ではあります。


Apocrypha / eufonius

【神曲奏界ポリフォニカ】オープニング。
この一見摩訶不思議な英単語のタイトルがまたeufoniusらしい一曲。
とてもファンタジーな世界観と相性が良く、組み合わせが自然です。


アレセイア / eufonius

【いろとりどりのセカイ】主題歌。
幻想的なクワイアも加わりシリアス幻想eufoniusここに極まれり。
霜月はるかとの親和性を説きたいくらい神聖な感じのする楽曲です。

私はこの『アレセイア』と『プリズム・サイン』を
特に好きで聴いていました。



菊地創提供楽曲

リコリスのエイエン / 青山素子(CV.浅川悠)

【ラブひな】キャラソン。
私の手元で確認できる最古の楽曲がこちら。
確かまだeufoniusを結成する前の作品ですが
楽曲のテイストはこの頃から変わっていません。
穏やかで牧歌的な雰囲気が心地いいです。


Passion Navigation / 町田初佳(CV.豊口めぐみ)

【宇宙のステルヴィア】キャラソン。
こちらもeufonius結成前。
上記とは違って職業作曲家らしく
今では考えられない曲調の楽曲が新鮮です。


大人へのスケッチ / 梶浦緋紗子(CV.榊原ゆい)

【乙女はお姉さまに恋してる】キャラソン。
榊原ゆいの歌唱曲を集めていたので持ってました。
こちらはeufonius結成後ですが全く”っぽくない”曲ですね。
メロディにだけクセが残ってる感じでしょうか。


光のフィルメント / 高垣彩陽

【伝説の勇者の伝説】エンディング。
こちらは完全にeufonius色強いですね。シリアスファンタジー。
高垣彩陽の高い歌唱力で雰囲気も再現されています。
この組み合わせはもっとあってよかったかもしれません。


Punctuation! / 松隆奈々子(CV.花澤香菜)

【変ゼミ】エンディング。
まったくeufoniusっぽくないのに花澤香菜のボーカルで
逆にそれっぽくも聴こえる不思議な感触。
こういうはじけた曲も書けるんですね。編曲の妙かもしれませんが。


forêt noire / 釘宮理恵

釘宮理恵ファーストミニアルバムのリード曲を担当。
……この曲PVあったんですね。
彼女の本人名義の楽曲はヒーリングミュージックの色が高いので
ここにあてがわれるのは自然だと思います。


Flugel / 真壁一騎(CV.石井真)

【蒼穹のファフナー】キャラソン。
こういうシリアスなアップテンポな楽曲もきっと得意だろうな
と思ってたものが形になった楽曲。数少ない男性歌唱曲でもあります。
【ステルヴィア】といい【ファフナー】といい
なんかangela主題歌との組み合わせが多いですね笑


Precious note / 風町陽歌(CV.早見沙織)

【ガールフレンド(仮)】キャラソン。
早見沙織のピュアな歌声がとっても似合うシンフォニックポップス。
やはりこの方向性が安定感がありますね。
"お得意の!"という感じがします。


Mémoire Antique / Valkyrie

【あんさんぶるスターズ!】キャラソン。
斎宮宗(CV.高橋広樹), 影片みか(CV.大須賀純)によるデュエット。
数少ない男性歌唱曲パートII。
シリアスでクラシカルで聴かせる一曲です。


部屋の窓から見る花火 / 渕上舞

不思議と夏曲が多いeufoniusですが楽曲提供でも発揮。
渕上舞の歌唱が完全にriyaに寄せられており聴き心地まで似ています。
ノスタルジックで是非涼しくなるために聴きたくなる一曲ですね。


Anchors Step / TRUE

最後はTRUEこと唐沢美帆歌唱のこちら。
軽やかでアコーディオンっぽい音色も使ったちょっとケルト風味。
牧歌的でなんだか素直になれそうな楽曲です。
アルバムでも最後に位置する楽曲でなんだか元気が出る佳曲。

こんなにあったかい楽曲を作る方だったのにな、と寂しさが募る一方です。


Afterword

というわけで菊地創の楽曲を特集してみました。
全体的に爽快なシンフォニックで、癒しのメロディを奏でています。
「高音で聴き心地がいい」をユニット名に冠してるだけあって
まさに耳に快い旋律を生み出す作曲者でした。

個人的にも同人音楽出身アーティストということで応援してました。
彼の魂が安らかであらんことを、心よりお祈り申し上げます。


最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!