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アニソンは作曲家で聴け!EX♯2「飛内将大」(Aimer, 安田レイ)

Aimerさん&飛内将大さん、結婚おめでとうございます!

さて、Aimerは知ってるけど飛内将大って誰だろう、
って思ってる方は多いのでしょうか。


Aimer×飛内将大=最強

結論から申しますと
飛内将大はAimerの楽曲の大半を作曲されている方
デビュー曲から現在に至るまで、
ほぼすべての作品にてクレジットを確認できます。

言うなれば、
KOTOKOにおける高瀬一矢、相川七瀬における織田哲郎。
確か「プロデューサー」という立場ではなかったように思うのですが
その割合はメインソングライターといって差し支えないでしょう。

記憶に新しいのは【鬼滅の刃 遊郭編】のテーマソングですよね。

そして今回の記事をEXと謳っているのは
実は私の中でAimerってアニソン歌手ではないのですよ。

アニメタイアップは多いんですが
必ずしも毎作担当してるわけではありませんし、
個人的にも彼女を知ったのは『雪の降る街/冬のダイヤモンド』からなので
アニメからではありません。

実際バラエティやCMのタイアップが多い印象です。
そういう意味では活動域はTWO-MIXに近いかな。

その印象を特に感じるのはおそらく、
作曲家の飛内将大という存在が大きいと思っております。

そう、彼がそもそもJ-popアーティストへの提供が主な仕事だったのです。


飛内将大楽曲提供遍歴

私のライブラリで一番古いもので確認できるのがこちら。

Never Ever / 元気ロケッツ

元気ロケッツの説明がまずややこしいんですが苦笑
端的に言うとバーチャルシンガーです。
2名の音声を合成して虚構のシンガーを作り上げているというわけですね。
(もしかしたら小松未歩もそういう存在なのもしれない、
というのはまた別のお話)


2人のストーリー / YUKI

JUDY AND MARYのYUKIへ楽曲提供。
作詞のせいかもしれないんですが
なんか洋楽っぽいメロディ運びが特徴なような気がするんですよね。
YUKIが歌ってもAimerの無国籍感をここでも不思議と感じます。


月面軟着陸 / 栗山千明

こちらでもサビが洋楽っぽい。やっぱり飛内将大のクセだなこれ。
栗山千明は楽曲提供者が個性的に面白いんですが
そこに飛内将大がいるというのも摩訶不思議。
仄かなアングラ感に一花添えています。


halo effect / やなぎなぎ

シンガーソングライターへも楽曲提供。
やなぎなぎもAimer同様、アニソンタイアップが多いけど
j-pop的展開をみせるアーティストですよね。
サビで疾走する構成がかっこいいです。


時を超えて / fumika

なんだか提供先に個性がありますね。
fumikaもアニソンもちょっとだけ歌うJ-popアーティスト。
こういうピアノストリングバラードがAimerにも多いので
これが飛内将大の得意としているテンポなのかもしれません。


destiny / ヒタチ・イズル(CV.相葉裕樹)

【銀河機攻隊マジェスティックプリンス】のキャラクターソング。
こちらは飛内将大にしては珍しい曲調。
疾走するデジロックソングです。
Aimerでは絶対になさそうな曲ですね。笑


Wonderful Wonder World* / Yun*chi

Yun*chiはチップチューンを多用するテクノポップシンガーですが
こちらはアニメタイアップがついてます。……なんかそういうの多いな。
個人的にはPerfumeはあまり聴きませんがYun*chiは集めてます。
多分作曲家の違いが大きいだろうなぁ。


ラヴ・リザベイション~あなたを先行予約~/ミネラル★ミラクル★ミューズ

【サムライフラメンコ】のアニメ内ユニットで、歌唱は、真野まり (CV.戸松遥) 三澤瑞希 (CV.M・A・O) 森田萌 (CV.山崎エリイ)が担当。
飛内将大はキャラソンになるとアップテンポ曲を提供するのでしょうか笑
スラーを多用するメロディラインに個性が見えますね。


ふれあうだけで ~Always with you~ / 三浦大知

元Folder5の三浦大知へも楽曲提供。
そういうのも多いな笑
お得意のピアノストリングスバラードです。
これはAimerの声も容易に想像つきますね。


tweedia / 安田レイ

そして先述した元気ロケッツからの繋がりで安田レイへも提供。
そう、元気ロケッツのジャケと歌声は彼女のものなのです。
実はAimer並みに飛内将大の楽曲に似合うのが彼女だと思っていて
やはりこの特徴的なメロをハーフの方が歌うのはとてもしっくりきます。


見たこともない景色 / 菅田将暉

こちらと『呼吸』2作連続で飛内将大作品。推されてるなぁ。
菅田将暉ってめちゃくちゃ楽曲提供者に恵まれてると思いません?
後に米津玄師提供で大ヒットを飛ばしますが
それを最大限に生かせるのも彼の強みです。


飛内将大楽曲の特徴

最初は特徴的過ぎるAimerの声質のせいかなと思ってたのですが
こうして他の提供先と聴き比べてみると
そもそもメロディ自体が洋楽っぽい配置になっていると気付かされます。

「スラー」という単語を先述したのですが
これは違う音階の音符を繋げる音楽用語で、
言葉で説明すると野暮なので画像を引用するんですが

©やまもりのくま 様より引用

まぁAimerの楽曲を楽譜起こしをしたことがないので実際は知りませんが
多分こちらが多用されていると推測されるメロディ運びなのです。

これが多いとどうなるか。
英語の歌詞が乗せやすいメロディになるわけなんですよねぇ。
(※個人的な感想です)

日本語でも英語っぽい歌い方が適してしまうというか。

これは多分オルガンから音楽経歴が始まっている
飛内将大らしい特徴かもしれません。

これとAimerの特徴的過ぎる声質が相まって
一度聴いたら忘れない唯一無二の楽曲が量産されている、と
私は推測します。


Afterword

というわけで、前回の「アニソンは作曲者で聴け!」同様
結婚おめでとう特集となりました。

ほんとは【宇崎ちゃんは遊びたいω】のオープニング主題歌の方にしようか
と思ったけど、どうせならハッピーな話題な方がいいよね、ということで。
正月早々おめでたい報告が聴けてほっこりです。

あと飛内さんは青森県出身ということで親近感があったり
以前コメントで「飛内将大さんが好き」というものを頂いたこともあり
今回筆が進んだという経緯があります。
コメントをくれた方、ありがとうございます。

自分が持ってる楽曲に限りはしますが
もし特集してほしい作曲者がいましたら遠慮なく進言してくださいませ。

尚、このシリーズは #アニソンは作曲家で聴け で全て読めます。
では本日はこのへんで。よしなに。


最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!