見出し画像

叙情的男性ボーカルは鳥貴族 -respect to BUMP OF CHICKEN-

小さい体で見上げる空はどんな色をしてる?

君に聴かせたい歌があるんだ。
ちょっと荒削りだから、泣き腫らした顔に染みるかもしれないけれど
よかったらちょっとだけ聴いてくれるかな。

この唄の主人公は、一見普通の少年なんだけど
誰より優しくてどんな困難にも負けない意思を持ってるんだ。

愛する人を守るため、なんて言ったらかっこつけすぎかな。
でもそんな夢をいっぱい抱えて、
彼は夢を叶えるために精一杯生きてるんだよ。

そう、これは僕の物語。
そして、君の物語。

その小さい拳で、薄汚れた世界に
食らわせてやれ、臆病者の一撃!


2000年。BUMP OF CHICKEN、爆誕

(※結成は1996年)

BUMP OF CHICKENの功績って
邦ロックに於いてものすごく大きいですよね。

『天体観測』にてその物語性の高い歌詞に心奪われました。

もちろん歌詞なんてものはフィクション、つまり作り話です。
そこで、藤原基央の発明。
まさに小説のように情景をかいつまんで紡ぐスタイル。
生々しい、リアルというよりは、俯瞰した視点で第三者的です。

実際は私はこちらの曲ではなく、『K』をどこかの誰かがFLASH化した
いうなればMADで、たった4分で泣かされたところからハマりました。

『K』ってそういうことか!? と激しく感動しまして。
古きよきニコニコ動画の黎明期でしたね。

他にも『ラフメイカー』や『アルエ』あたりが傑作。
それぞれメッセージ性の強い楽曲から、こぞってMADが作成されました。

このような絵本的な歌詞作りが、
ネットに潜む自称音楽通に刺さったわけです。

藤原のアニメやゲームといった二次元の嗜好や造詣の深さも
我々にとっては高感度を上げざるを得ない作品群。

……と思ってたら後に藤原の方から
現代ネット音楽の象徴とも言える初音ミクとのコラボ。
胸熱すぎでしょ!

そんなサブカルライクなバンプの活動。
後世に与えた影響は計り知れないと思います。


というわけでこの記事の第2弾。

独断と偏見
BUMP OF CHICKENっぽい声質・歌い方をしている方々を紹介します。

すべて好きなアーティストなのであしからず。
批判的な意思は一切ございません。
むしろ知らないアーティストいたら是非聴いてほしいです!

あくまで声質判断。


▶phatmans after school(saji)

個人的継承者No.1。
歌詞の世界観的にも一番近いと思ってます。

アニメ【夜桜四重奏】で知ったんですが
まさにバンプの"絵本的"歌詞の表現と声質
なんならバンプより彼らのほうを私はよく聴いています。

あとこういうバンドって
なんだかやらたと「ハローハロー」率言う高くないですか?

今はなき想い人への語りかけが切ないです。
「生きたい」の連呼が涙腺崩壊ポイント。心して聴いてください。


▶ウルトラタワー

こちらもアニメ【食戟のソーマ】で知りました。

ニコ動で見てるとこの手のバンドに
「バンプかな?」が大量に流れるのが楽しいです。

てかPVを初めて見たんですがドラム女性だったんですね。
ホルモン以外にこんな編成あったんだ……

ずっとボーカルのメロディラインが高音域で安定していて
カラオケで歌ってみると聴いてる印象以上にしんどかったです。

この楽曲以外は物語性が高くなく、青春の香りがする
甘酸っぱい歌詞が多いのがaveらしいですね。


▶SUPER BEAVER

同じくアニメ【ばらかもん】で知ったこちらのバンド。
今回紹介するバンドの中で最も現行活動的です。

ボーカルのルックスの変貌がめちゃくちゃ激しいですが
歌ってる内容はインディーズの頃から一貫して変わりません。
なかなかに説教臭いです。笑

このままでいいのか、汚れつちまつた悲しみに染まるんじゃねぇ
と肩をぐっと掴まれる気持ちになります。

比喩の多いバンプとは真逆のストレートな歌詞が気持ちいいです。


▶ココロオークション

長らく「もっと評価されるべき」という声がやまないバンド。
もはやプロモーションの問題なんじゃないか
と思うほどに陽の目を浴びてない気がする……

楽曲の振れ幅は結構広く、とくにリズムが独特のものが多いです。
基本的にはストレートなロックなので編曲マジックを感じるバンドですね。
ドラムがバンマスでも務めてるのかな?

Twitterで7,8年前に「曲がいい、もしアニメのタイアップとったら
次にバンプかなって言われるのはこのバンドだ!」とか呟いたら
メンバーにフォローされてしまったのが超気まずかったです。


▶tacica

ボーカルの歌唱力が上がってしまって
割りと早々にあんまりバンプっぽくは感じなくなったバンド。

ただ歌詞は物語性が高く、なかなかにパンプ節が味わえます。
特に『人鳥哀歌』『神様の椅子』あたりが特別好きで、
考察好きも唸れるんじゃないかな。
なかなか難解で楽しいですよ。

調べてみたら「北のバンプ」とか呼ばれてた時期があったみたいですね。
うーん、個人的には
上記4バンドのほうがバンプっぽいと思うんだけどなぁ。


▶T/ssue

声を貼るととたんに似なくなりますが
ウィスパーの低音部分がとってもバンプ。

友人に「ゲスの極みがバンプのモノマネしたってよ」と
偽って紹介したら爆笑されました。

楽曲的にはどちらかと言えば川谷絵音系統、
……だと長らく思ってたんですが。
所持してない他の曲聴いてみたら割と普通にロックしてました。

たまたまつまんだものがおとなしかっただけだった!
ちょっといい楽曲見つけたんで履修してみます。


▶NOVELS

だんだん離れてきましたね。
クリーンボイスはあまり似てると感じないんですが
低い声のカスレ具合がそれっぽい……と
むしろちょっと無理やり似てるポイントを探してしまう始末です。苦笑

そしてこの曲が【タイバニ】の楽曲であることを今知りました。
ほんとアニメを見出す時期以前の
アニメタイアップ事情知らなすぎますね。他にもいっぱいありそう。


▶RADWINPS

やはりいちばん比較されてきたのは彼らじゃないでしょうか。
声質と曲調は私も昔から大変好みなんですが
いかんせん初期の楽曲の歌詞が、個人的に受け入れ難く、
ぶっちゃけ近年の変態封印気味の方向性のほうが大好きです。

まぁ個性が薄くなったという意見はごもっともですが。

それこそ、今や知らない人はいないんじゃないかぐらいのこの曲とか、
映画で久々に聴いて、あまりにキレイなコト歌ってて
始めラッドだと気づかなかったくらいです。笑

歌詞って超大事。
せっかく琴線に触れてきたのに世界観が邪魔してハマきれないこと、
あります。

封印気味、なだけでちょろっと垣間見えてる曲もありますけどね。


▶harunacute (鏡音レン使用楽曲)

ラストはまさかのボカロから。

初めて聴いたとき、なんてバンプっぽいんだ!と気に入ったので
だれか歌ってみたやってくんないかなぁと思っていたら
まさにこのほっけさんという方がやってくれました。

溜飲超下がった!


Afterword

実際、amazarashiや米津玄師、androp等
影響を公言しているアーティストも少なくなく
彼らが現れてくれたことは邦ロックの誉れですよね。

今度仮想バンプトリビュートでも妄想してみようかな。


【お知らせ】

ほぼ日刊、として不定期に更新してましたが
なんとなく今週から隔日更新にしてみます。
時間も固定したいけど正直いつ意識やる気あるかわかんないから
まぁなんとなく平日は19時前後、土日は13時前後を目標に。

というわけで次の更新は明後日です。
……あ、明後日出かける用事あるやん。
まぁいいか、下書きストックはむっちゃあるんで。

ではよしなに。



最後まで長文お読みいただき誠にありがとうございました。 つっこみどころを残してあるはずなので 些細なことでもコメント残してくれると嬉しいです!