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宝島のぼうけん

第一章 さあ出発だ!

「ぼくの名は、ラスカ。となりにいるのは弟のプラス。ぼくたちの飼(か)っているオオカミのウルフは、仕事を手伝ってくれる。ぼくたちの仕事は牛乳(ぎゅうにゅう)売りなんだ。」
ある日、お父さんが久々に家に帰ってきた。
「ただいま。」
お父さんが言いながら、一枚の地図をくれた。宝がかいてある。
そこでお父さんが言った。
「ぼくの船で宝島にいってきな。」
そう言われたぼくたちは、さっそく船を借(か)りて出発した。

第二章 とつぜんの事件

ぼくたちは何日も航海(こうかい)を続けた。
弟のプラスは、まだ10才なので、クタクタだ。
操縦(そうじゅう)しているのはラスカなのに、ラスカがあることに気づいた。
宝島が見えてきたのだ。
それを見たラスカは全速力で船を動かす。
プラスとウルフは、跳(は)ね回る。
全速力を出したせいか、止まれなくなって、岩の先端(せんたん)に串刺(くしざ)しにされた。
どんどん船が沈んでいく。
二人と一匹(ぴき)は、大切な物だけ持って、急(いそ)いで船を出た。
島が近かったので、泳いで島までいけた。

第三章 宝をさがしに、

ラスカたちは、ひたすら泳ぎまくった。
やっと宝島についた。
ついた所は、宝島の東の方(ほう)の砂浜(すなはま)だった。
ラスカたちは森の方(ほう)へ進んだ。
ラスカが言った。
「森で食べ物や家を作ろう。」
それにみんなは、賛成(さんせい)だ。
なぜならリュックに入っている物が、ナイフ・カンパン・ウルフのえさくらいしかなかったからだ。
二人は木を切って、かついだ。
その時、
「グル゛ル゛ル゛ゥ゙。」
と音がした。
奇妙(きみょう)なので、一番高い木に登(のぼ)った。
そこでかついでいた木で小屋を作った。
下を見てみたら、巨大(きょだい)なトラがいた。
トラは今にも上に登(のぼ)ってきそうだ。
プラスが
「ウェーン。」
と泣いた。
ラスカが言った。
「おちつけ。」
その言葉とともにラスカが、飛(と)び下りて、ジャンピングキックをした。
幸(さいわ)いラスカに怪我(けが)はなかった。
トラは降参(こうさん)した。
トラは仲間(なかま)になってくれた。
二人と二匹(ひき)は、木の上で明日ここを出る事に決(き)めた。

第四章 謎(なぞ)の洞窟(どうくつ)

ぼうけんに出る日が来た。
全員よく寝(ね)れなかった。
全員は西の方(ほう)へ進んだ。
そこには火山があった。
プラスが火山をさわってみると、
「ワッッ。」
プラスが火山にすいよせられて、いなくなってしまった。
ラスカは、
「プラスー!」
と叫(さけ)んで自分もすいよせられた。
中は空洞(くうどう)になっていた。
そこに、プラスが寝込(ねこ)んでいた。
なんだかラスカも眠(ねむ)くなってきた。
ラスカが寝(ね)ようとした時、上から、コウモリがおそってきた。
その時、トラとウルフが空洞(くうどう)の中に入り、コウモリを退治(たいじ)してくれた。
ウルフがプラスをかつぎ、
トラがラスカをかついだ。

第五章 お宝発見と思ったら、

全員、洞窟(どうくつ)から出た。
そしたら目の前に宝があった。
が、火山が噴火(ふんか)して
崖(がけ)が崩(くず)れて、
宝を石や岩がおおってしまった。
逃(に)げ道は、一つ、
みんなは、大きな湖の方(ほう)へ行った。
ラスカとプラスは目覚(めざ)めた。
催眠(さいみん)ガスの効果(こうか)がきれたようだ。
湖海(こかい)で水をくもうとしたら、
「パシャン。」
湖の中にはシーラカンスがいた。
シーラカンスは、口の中に水を入れて水鉄砲(みずでっぽう)をワシにあてようとしていた。
ワシはそれをひらりとよけ、シーラカンスを口端(くちばし)でつつこうとしていた。
シーラカンスは水鉄砲(みずでっぽう)を数十個(こ)はなった。
さすがによけられなかった。
その時、プラスが言った。
「ウルフとトラでシーラカンスをやっつけろ。」
シーラカンスを攻撃(こうげき)した。
シーラカンスは深(ふか)くもぐった。
だが、二匹(ひき)とも、あきらめない、
逆(ぎゃく)に、殺気(さっき)が増(ま)した。
二匹(ひき)は、もぐって攻撃(こうげき)を続(つづ)けた。
ついに、巨大(きょだい)なシーラカンスをたおした。
ワシは、あんぐりしていた。
こうしてワシは、仲間(なかま)になった。
たおしたシーラカンスは、焼(や)き魚にして食べようと思った。
だが、火をおこす物がないため、焼(や)けなかった。
ふと、ラスカが気づいた。
「火山の火でこれを焼(や)けば・・・。」
みんなも、うなずいた。
さっそく火山に出かけた。
そこの真(ま)ん中には大きな火が灯(とも)っていた。
巨大(きょだい)なシーラカンスを焼(や)いて、たいらげた。
みんなは、南へ向(む)かった。
そこには、大きな骨(ほね)があった。
その骨(ほね)は、大きな恐竜(きょうりゅう)の骨(ほね)だった。
プラスがさわると、
それは、むっくり起(お)き上がって、立(た)って、プラスを追(お)いかけた。
ラスカがワシに、指示(しじ)を出(だ)そうとしたら、ワシが自分から戦(たたか)いに行った。
ワシは、骨恐竜(ほねきょうりゅう)の骨(ほね)を一本くわえて、動(うご)けなくした。
だが、恐竜(きょうりゅう)の方(ほう)が、上手(うわて)だ。
骨恐竜(ほねきょうりゅう)は、とんでもない脚力(きゃくりょく)を持(も)っていた。
0.1秒(びょう)くらいで、骨(ほね)を奪(うば)い返(かえ)したたのだ。
「骨(ほね)を取っても意味がない。」
そう思ったみんなは、
ある事に気づいた。


第六章 頑丈(がんじょう)な顎(あご)の持(も)ち主

みんなは、向(む)こう岸(ぎし)にワニが寝(ね)そべっているのを、見つけた。
ラスカが川を泳ぎ始めた。
そのうちに、プラスがおとりになって、おびきよせた。
ワニは、すご~く機嫌(きげん)が良(よ)さそうだ。
ラスカがワニに言った。
『ワニさん、あそこの骨恐竜(ほねきょうりゅう)が、ワニさんのことをこう言ってましたよ。
 「クズで弱虫で寝(ね)ぼけたネズミだ。」
と。』
ワニは、頭が爆発(ばくはつ)しそうだった。
ワニは、全速力で川をわたり、
骨恐竜(ほねきょうりゅう)の骨(ほね)をかみちぎった。
「バキィッ。」
壮大(そうだい)な雑音(ざつおん)とともに、骨恐竜(ほねきょうりゅう)に、痛(いた)みが走った。
やがて骨恐竜(ほねきょうりゅう)は、
動かなくなって、消えた。
ワニは大喜(よろこ)び、
ラスカは、
「つかれた~。」
と言ってその場に座(すわ)り込(こ)んでしまった。
ラスカは、なぜこの宝島に来たのかを思い出した。
「宝を取るんだった!」
ラスカが言うと、みんなは早速(さっそく)歩き始めた。
だが、宝は岩におおわれていた。
そこでワニが、
岩をかみくだいて宝箱がみえた。
早速(さっそく)あけると、
一枚(まい)の手紙が入っていた。
そこにはこう書(か)いてあった。
「これを拾(ひろ)った誰(だれ)かへ、ぼくは、王子。昔ここは城(しろ)が建(た)っていたんだ。だけど、戦争(せんそう)により城がくずれて、がんじょうな宝箱だけが残(のこ)ったんだ。」
それ以上は書いてなかった。
そういって宝をすべてリュックにつめこんだ。
だが、帰る方法(ほうほう)がなかった。
そこでワシが、
「オレが家まで連(つ)れて行ってやるよ。」
そういってワシは二人を乗(の)せ羽(は)ばたいた。

第七章 幸(しあわ)せ

二人は家に帰って、
ワシにさようならと言い、
家の中に入って、
「ただいま。」
と言った。
親が、
「おかえり。」
と言う。
早速(さっそく)プラスのリュックにあるお宝をあげた。
そうして家族は貴族(きぞく)になり、幸(しあわ)せに暮(く)らしましたとさ。

あとがき

これは小学三年生の宿題で、子供が書いた話です。
親バカのため、面白い内容で素晴らしいと思ったので、投稿して公開しています。
さて、ウルフは、どこに行ったんでしょうねぇ。

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