見出し画像

仮想通貨~電子マネーとの違い~

今日のテーマは「仮想通貨」についてです(^-^)/

昨年の年末から価格が急騰し、再び話題に上がったビットコインを代表する仮想通貨ですが、価格ばかりに注目が集まりその機能面については把握していない方が沢山いると思います。


そこで今回は仮想通貨とは何かについて解説したいと思います。


仮想通貨は、従来の金融システムを変える大きな可能性を秘めていますが、現時点では不透明な部分も多く、機能について把握できていない方がほとんどです。


そもそも、仮想通貨とは一体なにか?
紙幣や硬貨のような現物をもたず、電子データのみでやりとりされる通貨であり、主にインターネット上での取引に用いられ、特定の国家による価値の保証はされてない通貨。
引用:デジタル大辞泉

https://kotobank.jp/word/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E9%80%9A%E8%B2%A8-685697



仮想通貨をまとめると、コインやお札のような形のある実体を持っていない通貨です。また日本円やドルの法定通貨は各国の中央銀行が価値を保証し、貨幣として発行していますが、仮想通貨の発行には、特定の国や金融機関が関わっていないという特徴があります。


巷では、仮想通貨と似て非なる電子マネーと混同している方も多くいますが、仮想通貨と電子マネーとどう違うか?説明していきます。


○電子マネーの特徴
①発行母体の存在
Suicaやパスモ、WAONといった電子マネーには、それぞれ発行母体が存在しており、チャージ金として徴収されたお金は、その電子マネー運営会社の資金になります。また決済する度に運営会社は手数料を徴収し、小売店に支払っている仕組みであり、このシステムを通じ、運営会社は手数料で収益を上げ加盟店は顧客サービスで収益を上げています。


②特定の経済圏でのみ利用
電子マネーには発行主体となる運営会社が存在しており、その電子マネーが特定の運営会社の限られた範囲でしか利用されないということを意味します。
例:セブンイレブンの電子マネー「nanaco」はセブンイレブンの加盟店しか使えない。


○仮想通貨の特徴
①国や銀行等の発行・管理母体が存在しない
Suicaやnanacoといった電子マネーには、それぞれ発行母体が存在しているのに対し、仮想通貨は発行母体が存在しません。また仮想通貨は発行母体がない代わりに、通貨の管理を利用者でネットワーク上で管理するシステム(ブロックチェーン=分散型管理)になっています。この技術により銀行等の第三者機関を介さずに個人間で通貨の送金のやり取りが可能になっています。


②世界中で利用可能
ビットコインを初めとする多くの仮想通貨は、インターネット上に存在し、インターネット環境に接続ができれば、世界中どこにいてもいつでも支払いや送金が可能です。


③価格が変動する
中央管理者の存在がないことに関連しますが、仮想通貨はユーザー間の需給関係によって価格変動が起こります。
※電子マネーでは、チャージをした1000円の価値が変わることはありませんが、仮想通貨の場合は、ある時点で1000円分相当の仮想通貨を持っていたとしても、その価値は上下する可能性があります。


○仮想通貨と電子マネーの比較
①運営元、管理主体の有無
Suicaやnanaco、WAONのような電子マネーには発行・管理主体が存在し独自の経済圏を形成していたのに対し、仮想通貨には中央管理者がいないため、ユーザー同士でネットワークを運営・管理する方法が多く採用されています。


②利用できる場所
電子マネーは利用できる店舗や地域が限定されていたのに対し、仮想通貨はインターネットに接続できればいつでもどこでも決済や送金や可能です。


③価格に変動について
電子マネーは、主に日本円を予めチャージにて利用されており、現金(法定通貨)を電子化した決済手段なので、チャージした価値が変動することはありません。 一方仮想通貨は、中央管理者が存在しないため、ユーザー同士の需給関係により価格が変動します。
引用:今さら聞けない!電子マネーと仮想通貨の違いとは?
https://cripcy.jp/first/kisochishiki/emoney_cryptomoney


電子マネーと仮想通貨の違いについて、説明していきましたが、大きな違いは発行母体の有無に大きな違いがあり、仮想通貨の最大の特徴は、「ブロックチェーン(blockchain)」と呼ばれる技術が取り入れられていることです。


このブロックチェーン技術により取引データを収集管理する大規模コンピューターが不要となり、コンピューターが分散型ネットワークで構成できるため、低コストでの運用が見込まれています。また高度なセキュリティの維持など従来かかっていたコストを抑えられるため、国内・海外への送金や決済などの手数料を割安にすることが期待されています。


ブロックチェーンについては、次回以降のブログで詳しく解説していきますが、現時点では仮想通貨のみにこの技術が活用されていますが、恐らく今後は仮想通貨以外でも、このブロックチェーン技術は導入されていくと思います。


もし一般企業や医療機関等にシステムが導入されれば、様々なデータの管理は人が管理することがなくなり、業務の効率は格段に上がると思いますが、AIの台頭も合わせると更なる人材雇用の優位性がなくなり、今後は失業率の増加に拍車が掛かるという懸念もあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?