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妊婦と胎児と菌

自然分娩が良いのか、帝王切開が良いのか。
1人目を自然分娩で出産した私は、「あの痛みをまた味わいたくない」と思い帝王切開の方が楽なんじゃないかな、保険もおりるし羨ましいな、なんてちょっと憧れてしまったりしますが笑

両方を経験した人達は、「自然分娩の方が回復力が全然違う」「帝王切開はお腹にナイフが刺さったまんまな感じ」と言うのできっとで母体的には自然分娩の方が良いのだろうと思います。

母体にとっては自然分娩の方が良いのだろうと想像がつきますが、生まれてくる子にとったらどっちが良いのだろう、とふと思い調べていくうちに、『菌』というワードが関わってくることがわかりました。
そして妊娠中から胎児の為に取り組むべき事があるのではないかと思い、第2子妊娠中の私がこれから取り組む事をnoteに書き残しておこうと思います。

胎児期はほぼ無菌。出産とともに菌をもらう。

胎児期は基本的には無菌状態で過ごしていますが、出生時に母親由来、環境由来の細菌に暴露されて腸内細菌叢が形成されることになるよう。
いわば生まれてくる子への最初のプレゼントが母親の細菌叢って事。
そして、この細菌叢、産道を通るか通らないかで有益菌をゲットできるか変わってくるみたい。

新生児は経腟分娩で出生時,母体の産道を通過す る際に,母体の膣や腸管内に常在する有益菌である Bifidobacteriales 目(ビフィズス菌)や Bacteroidales 目 (バクテロイデス菌)を獲得する.一方,産道を通過 せずに出生する帝王切開分娩では,それらの菌を獲得 する機会を逃し dysbiosis をきたす

関西医科大学雑誌 vol. 71, pp. 7–13, 2020

最後のDysbiosisとは腸内細菌のバランスが崩れた状態、という意味。

この結果から「生まれてくる子供にとっても自然分娩の方が良い」と判断しました。

自然分娩と帝王切開の菌暴露の違い

何個か同じ系統の論文を読みましたが、帝王切開で生まれてきても他にも菌に暴露される機会(母乳保育など)があるので、母体の菌はベビーに引き継がれるのですが、
自然分娩だと膣内細菌叢に似て、帝王切開だと母親の皮膚常在細菌叢と似るみたい。
そして自然分娩の方がより早くビフィズス菌優勢な腸内細菌叢を構築してくれるみたい。

生まれてくる子にプレゼントしたくなるほどの腸内環境になっているか

1人目の時は体重増加に気を配り、プール通いをしたり運動量も確保できていた様に思うが、2人目となると、、、、
慣れなのか何も考えずに7か月に突入してしまった。笑
ここ2か月で急激に体重が増加し、ちょっと焦りが出てきた。
何よりこの情報を知って
「生まれてくる子の為にプレゼントを仕込まなければ!」
という思考になった。

つづく。

参考
関西医科大学雑誌 vol. 71, pp. 7–13, 2020
腸内細菌学雑誌 33 : 15-25,2019

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